得能勇志はモテる
サッカー部エースの典型的な特徴だ
そして私の幼馴染だ
漫画のような展開だね
でも私達は漫画のように
少女漫画のような関係にはなりはしない
得能勇志はある日突然勉強し始めた
世界史について
今日は学校の図書室に付き合わされている
世界史の本を一緒に探してくれと
てかなんで急に … ?
私の記憶ではずっと赤点だったけど
しかもなぜ図書室?
授業聞けないなら 絶対教科書のほうがいい
勉強って感じするは …
さすがに小学生すぎるって勇志 …
これがサッカー部エース , そしてモテ男
肩書きだけだね 少女漫画みたいなのは
中身はマイペースでおしとやかなお馬鹿さん
勉強に使えそうな世界史の本を見つけた
後ろにいる勇志にそう言って後ろを振り向いた
瞬間 勇志がぐんと近づいてきた
完全に後ろを振り向く前に勇志はすぐそこにいた
だから私はすぐに顔を逸らして
未だ前を向けないでいる
" そう " と言う前に
勇志は私の後ろから手を伸ばすようにして
本を手に取った
勇志が私の肩に手を置いた
後頭部 , 背中に勇志の体が思いっきり触れた
まだ …… ? /
いつまで触れてるのよッ …… ///
そんな勇志の声と同時に 体は離れた
まだ体から熱は引かない
なんなら増してる気がする
まだ勇志の手が触れた肩に感覚が残ってる
まだ背中に感覚が残ってる
私が恥ずかしくて体が動かなくて
その場に立ち尽くしていると
突然 誰かに耳を優しく引っ張られた
驚いて手が伸びる方に目を向けると ……
頬をほんのりと赤く染めた勇志は
私にそれだけを言って
棚の向こうに早足で行ってしまった
漫画のように 顔に一気に熱が集まる感覚がする
ボッと効果音がするくらい
数分涼しい風の当たる図書室に立ってても
その感覚と熱がなくなることはなかった
次からリクエスト開始します ー!!














編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。