第4話

episode3
524
2024/01/03 08:00


     〜日常国滞在
       総統との信頼度を高めよ〜





リアム
リアム
困ったな…
この国に来てから何日か経つが、
今だに"同盟"の申請を進められずにいた

あれから総統には一度も会っていない
それに、総統室にも入らせてもらえなくなった
そのせいでリアム達は頭を抱えていた
リアム
リアム
もうすぐでこの国を
出なければいけないというのに…
そんなことを考えながら歩いていたリアムは、
前から歩いて来た人に気づかなかった
ドン
リアム
リアム
あッ…!!
結局ぶつかってしまい、
リアムは後ろに倒れて床に尻もちをつく
リアム
リアム
すまない…私としたことが
怪我はないか?……えっ…
ぶつかった相手を見て、リアムは驚いた
何故ならその人は自分を悩ませている人だったからだ
そう、リアムとぶつかった相手というのは…
ぺいんと
ぺいんと
この国の総統でもある"ぺいんと"だった
リアム
リアム
お前はッ…
ぺいんと
ぺいんと
……(スッ
リアム
リアム
えっ…?
彼は一体何を思ったのか、
突然リアムに自身の右手を差し出した

出された手のままにリアムは自身の手を重ねると
ぺいんとは手を握って引き、リアムを立たせた

つまり…尻もちついたリアムに
ぺいんとは自ら手を差し出して"助けた"のだ
リアム
リアム
なんで…手を貸した?
ぺいんと
ぺいんと
…別に
そう言い残し、ぺいんとは去って行った
リアム
リアム
なんだったんだ…?
リアムはたった今、起きたことが信じられず…
呆然としながら彼の背中を目で追った
ぺいんと視点
自分でもよく分からなかったんだ

なんで…あいつを助けたのか
どうして、信頼されるような行動を取ったのか

不思議とあいつにはーーー否、
"あいつら"にはそんな態度を取ってしまう
こんなこと今まで1回もなかった

でも、体が勝手に動いたんだ
そうしなくてはいけないような気がして
あの時…後悔するような気がしたんだ

こんな気持ち、初めてだよ
ぺいんと
ぺいんと
ぺいんと
ぺいんと
"あいつら"は俺のなんなんだよ
分からない、自分の考えてることが
あんな行動を取った自分が…

でも少しだけ分かる気がするんだ

俺は…きっと……



























"あいつらとこれからも会う気がする"
しにがみ
しにがみ
ねぇ、スティーブさん
スティーブ
スティーブ
ん?どうかした?
しにがみ
しにがみ
スティーブさんはリアムさんのこと
どう思ってますか?
スティーブ
スティーブ
ずいぶん急だねw
リアムは昔から鬼なんだけど…
実は優しくて、仲間想いなんだ
しにがみ
しにがみ
そうなんですね
じゃあ、僕のことはどうですか?
スティーブ
スティーブ
しにがみさんのこと?
そうだねー…う〜ん……あっ!
しにがみさんってレディっぽくて
可愛いと思うかな?
しにがみ
しにがみ
僕は男…ですよ?
スティーブ
スティーブ
知ってるんだけどw
でも、会った時から可愛くて
……あっ!こんなの気持ち悪いよね
ごめんね、僕がこんなこと言って…
しにがみ
しにがみ
いえ、大丈夫です
それより1つ訂正してくれませんか?
スティーブ
スティーブ
えっ…うん、いいけど?
しにがみ
しにがみ
さっき、会った時って言いましたけど
"最初から"って言ってましたよね?























































































しにがみ
しにがみ
スティーブ"看守"
スティーブ
スティーブ
えっ…

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