あなた「お待たせ致しました。オレンジペコと、思い出のお芋です。」
平「ありがとうございます。とても素敵な器ですね。舶来品ですか?実家で同じ様な茶器を見たことはありますが、これほど美しいものは…。」
平「いただきます。」
平side
夜空を閉じ込めたような、濃紺に金が入った茶器。
なんと綺麗なんだろう。
まずはお茶を一口。
琥珀色のおれんじぺこ?とやらも、干した果実の様な甘みと深み。お茶のはずなのに、沢山の風味が込められている。
あったかくて、おいしい。
体のみならず、心に染みていく。
自分が思っていたよりも、死んだことによって体が冷えていたのだろうか。
とても、ポカポカしてくる。
お芋は、ちょうどよく焼けていて美味しそう。
あの時は、焼きすぎて、皮が焦げかけたんだよな。
懐かしいなぁ。
兎も角食べよう。せっかくの熱々。食べなくちゃあもったいない。
行儀は悪いけれど、はぐはぐと口に入れてしまう。
この味、あの時の、そのままの味だ。
見た感じ焦げたように見えないのに、なんで?
確かあの時は、三木ヱ門と言い争いをしている内に火をかけすぎていたんだった。
それで喜八郎から呆れられたっけ。喜八郎はちゃっかりいい火加減の時に取ってたべてたんだよな。
美味しい。
皆とまた、食べたかったなぁ。
あれ?
なんか段々と、眠くなってきたかもしれない。
まだ、食べている途中なのに。
申し訳ない。
あ、
瞼が、
落ち、
て
く
る。
???side
???「…夜叉丸。滝…叉丸。起…なさい…」
「目が覚めたようですね。返事は入りません。」
「『貴方は誰か?』そんなの決まっているでしょう?」
「神ですよ。」
「『なんで店主の姿をしているのか?』変えられますよ?例えば、あなたの級友とか。」
???は、綾部喜八郎に姿を変えた。
「驚いていますねぇ。まぁそんな事を気にしていても意味がないので!本題に移りましょうか。」
「さて、私と取り引きをしませんこと?あなたの願いを一つ叶えます。確か『皆を早くに召し上げない。』でしたっけ?」
「そんなに心配しなくとも、叶えますから。」
「貴方が神の使いになるのなら。」
「もし神の使いになったのならば、貴方のいう、『皆』がこちら側に来る時に、ふたたびあうことができますよ?それに、こちら側から現世に行く事も叶います。」
「如何ですか?」
「『何故私に選択肢を与えるのか?』私の知り合いが、貴方のことを話していたからですよ。」
「あら!了承してくださるの?」
「では、此れから、貴方は、神の使いです。」
「そして仕事を与えましょう。喫茶琥珀にて、働くのです。」
Special・Thanks
沢山のスポットライトありがとうございます。
躁鬱@フォロバ100様
メル様
みかさ様
とてもありがたいです。
☆付けてくださった、13人の方も、ありがとうございます。糧にしてこれからも、更新頑張ります。
2025/07/30時点













編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!