彼は悲しげな表情をしながらも、私をまっすぐに
見つめている。
しばらく沈黙が続いたあと、私の体が
暖かい体温と優しい彼の香りに包まれた。
彼を引き剥がそうとしても、ギュッと
抱きしめる力がどんどん強くなる。
…まるでもう離さないと言わんばかりに。
後悔、か。
私は道を踏み外したのかもしれない。
だってこんなにも愛おしい人を
殺そうとするなんて自分でも理解出来ない。
でも私は '' 愛おしい '' という気持ちとは
正反対に心の奥底で彼を恨み、憎んでいる。
だって私の両親を殺したのは '' 悟 '' なのだから。
________。
私が攫われた時。
あの男は私に真実を教えてくれた。
彼はとても心苦しいと言いたげな顔で
こう言った。
そう言われた時は、何がなんだか
全く分からなくて何も信じられなかった。
…いや信じたくなかっただけなのかもしれない。
…私のお父さんとお母さんが呪詛師?
それもあの極悪人の?
嘘だ。だって…2人はとっても優しくて……
信じられない…あんなに優しくて、、
大好きだった両親が自分を殺そうと
していたなんて信じられない。
知りたくなかった。
彼は黙り込んでいる。
要するに特に理由は無かったんだろう…。
私は絶望で何も言えなかった。
…ちょっと待って。どういうこと?
両親が死んだのは私が監禁から解放されて
目を覚ました頃だったはず。
それだとおかしくない?
…まさか私に虚言を入れ込んでいるの?
10歳の頃…?嘘だ。
その頃はお母さんとお父さんは居た。
一緒に暮らしたもの…
それに私と悟が出会ったのは私が高専に
転入してからなはず。
どうやら私の記憶と視覚を弄ったらしい。
五条家で暮らしている間、五条家の人達を
みんな私の家族だと私が錯覚するように。
それから3~4年程五条家で暮らし、ある程度
成長した私は一人暮らしを始めたんだそう。
一人暮らしをし始めてたった数日で
不安に思った悟は私専属の使用人を何人か
雇ってその人たちをまた家族だと
錯覚するようにしたらしい。
とても複雑な気持ちで、生まれて初めて
味わうこの気持ちはよく分からない。
…今すぐに悟に会いたいと思う気持ちと
何故か'' 憎い '' という気持ちが湧いてきた。
まるで何かが私を蝕んで行くように___。
「 お前は 五条悟 を憎んでいる 」
# 60話でした!!
今回とても長くなってしまいました…💦
本編だけで1500は超えてます😮💨😮💨
長いのが苦手な方はすみません🙇♀️
前回のコメント欄でたくさんアニメ名を
書いてくださってありがとうございます🥺💞
時間がある時に皆さんが教えてくださった中で
気になるアニメを見ようと思います🤤
お気に入り☆2000ありがとうございます!🙇♀️✨












編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!