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母「何よこの髪、染めたの?」
母「私はね、あなたの黒髪が好きなのよ。そんな色
になるんなら私の子じゃない!」
母「この子をよろしく頼むわ」
母「じゃあね」
母「幸せに暮らすのよ、あと私はもう貴方の母親じ
ゃない」
母「また7歳になると桃色の髪になる子を産んでし
まった……」
もうこの遺伝子は受け継いではいけないのに
母さぁぁぁぁぁぁん!!!!!
……………………………………………………………
母「………………」
母「グスッ(泣)」
ごめんなさい、風魁……本当に……
"母は風魁に知られないよう、こっそり泣いた"
"母は家に戻ると髪を洗う"
"すると風魁と同じ、桃色の髪が表れた"
"これを風魁が知ったら怒るだろうか"
母「あの出来事で私達一族の立場は一変してしまっ
た」
"その事を風魁は知る由もない"
母「私達一族は滅びることしか道はない」
"絶えなければいけない存在"
"その一族の名は −−−−家"
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!