私、16歳
高校一年生
私は...いい人生だったのかな?
まぁまだ生きているんだけどね
私は最低な人だった
#1『裏切りは自我を変えた』
高校一年生になった!
あの時はまだ楽しかったな
幼馴染でずっと仲良くしていた紫音とも学校一緒で
好きなことが一緒で
性格は違ったけどね
だからかな、錯覚してたのかもね
〝私と感じていることが同じだ〟って
偶々入学式に行ったときクラスが同じで
夢城と宵闇で出席番号も前後だった
一生分の運使い果たしたかもね
クラスに着いて鞄から筆記用具を出して...
他愛もない話を沢山した
そのまま体育館に入って
長い長い校長先生の話を聞いて
担任が発表された
私はその時何故外れなのか理解出来なかった
どうせ筋肉質な男の先生だ
生徒と距離が近いとか
授業が分かりにくいとかだと思ってた
...全然違ったのに
教室に戻って青山先生から話を聞いていた
...あの時私は紫音に視線が釘付けになっていたのを違和感にしか思っていなかった
少しでも聞けば良かったかな
...考えなかったことにしよう
問題が起きたのは数ヵ月後だった
日に日に紫音が窶れていたんだ
最初は気のせいかなだった
疲れているのかなだった
声かければ良かった
どうしたのだけでも言えば良かった
流石に尋ねたあの時には
もう、手遅れだった
その時私は彼女の顔を見れなかった
そして気付いた
〝彼女は私と違う〟って
この時初めて気がついた
人は皆違うに決まっているじゃないか
彼女から聞いた話によると
青山先生はずっと気に入った生徒を付きまとう人らしい
そしてそれを知らない人達はその様子を見て『気に入られているから点数が高い』などと言って虐めていたらしい
そのターゲットが彼女...夢城紫音なのだ
その時はとにかく喧嘩していた
怖いくらい喧嘩していた
なんで帰ったかも分からない
ただ明日謝ろうと思っていた
その次の日
紫音は死んだ












編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。