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第5話

肆話 _ 忌まわしき怪談 - 中
12
2024/10/31 11:00 更新
BSD、OC_伊達古寧の
中学1年生迄の過去編です。


本家様及び、本人様、関係者には一切の関係はございませんので、ご了承ください。

粗品ですので、美食家の皆様はUターン推奨。


※恐らくホラー回、作中作が中心なので注意
それなりのグロ表現?があります
描写祭りなので読みづらいです絶対






それでも良い方は暫しお待ちを

















































【   █ █ █ █    】  


× × 村 で 毎 年 行 わ れ る 祭 り 。別名:█ █ 土 着 祭 。

7 月 █ 日 か ら 9 月 の 上 旬 に か け て





陦後o繧後※縺?◆縲?蟷エ縺ィ縺励※繧よ栢縺九★縲?縺、縺ョ謇矩??r謚懊>縺ヲ繧り。後¢縺ェ縺??ゅ∪縺励※繧?エ??荳崎カウ縺ェ縺ゥ縺ッ莉・縺ヲ縺ョ螟悶〒縺ゅ▲縺溘?




遶九■蜴サ繧






ー ××村 ー




やや腐り掛けた肉塊を棒の先につけた《いじめっ子》と、其れを囃し立てる《取り巻き》に囲まれた
《少年》は、押し付けられる肉塊ソレに、

肥溜めに似た肺迄も腐ってシマう様な臭い、
表面に浮き出ては入り込む、無数のウジ虫、
じうゞと汁を垂らす咀嚼の音、

其れらが鼻先迄迫ったかと思うと、直ぐに仰け反った。



「やぁい、弱虫めェー。此れ位のモンで
そンなに怯えやがってぇー ! 」

「だ、だって、牛蛙の内蔵なンて、おら
見た事ねぇンだったもン…」

「そぉ云うのを、弱虫って云うんだッて ! 」



けらゞと笑う《虐めっ子ら》と拙い遊びを
冷ややかに眺める《大人達》の前に、
《少年》は只赤面するしか出来なかった。


伊達 古寧
伊達 古寧
ひ、…?

見た事もなかった気色の悪い描写と、

それを当たり前のように受け入れている

子供達の遊びに、少年は思わず顔を顰めた。


普通の子供なら読めていないであろう字並び
 
であったが、幸か不幸か、歴史書を読み漁っていた

少年には他と変わらず理解できて頭に入ってしまう。



それなのに、頭が理解する事を拒んでいた。

だからこそ、とも言えるかもしれない。

口の中にぞわぞわと滑り込んでくる毒虫の様な

その情報に、咀嚼する事も口を閉じる事も出来なかった。


それは好奇心といえばそうかも知れないが、

それ以上の、得体のしれない義務感ヨマナクテハナラナイ

そんな気がした。





一寸チョット、何やってるのよ!」




其処へ飛んで来る、ぴしゃりと甲高い怒号。
子供らは顔を上げ、大人らは煙たがって散って行く。
迷わず向かって来る人影を、目を揃えて凝視していた
《虐めっ子ら》は、暫くすると「あッ」と声を上げた。




「げ《少女》だ」「ちっ、行こーぜ」




《虐めっ子ら》は其れ《少女》を認識すると、
足早に、蜘蛛の子の様に、大人らの様に、散って行った。
ユフ暮れに揺れる影、リンドウの香、張り上げても尚、
漂っている様な、鈴の揺れる様な声、そして、
風に吹かれて消え入って仕舞いそうな、白。





「《少年》君、また彼奴等に何かされたの?」

「何て事ねぇさ。一寸牛蛙の肉を寄越された丈さよ」





《少年》は何時もの様に強がり、
《少女》は何時もの様に其れを見抜いて、
其の身体を触って《少年》の安否を確認する。

《少年》は其れを、何時もの様にじっと待つ。
口を固く結んで、さぁ何でも聞いてみろ、と身構える。

《少女》の手がウデ、手首、と移動した所で、
何時もの様に《少年》は押し殺した悲鳴を上げる。





「あ゙、ィ゙…」

「…鋺の痣、酷くなってるのね」

「何て事ねぇでさ──ぅ゙……」





其の言葉を否定する代わりに、もう一度痣を強く押す。
そうすると、《少年》は再び鈍い悲鳴を上げる。
《少女》は、はぁ、と溜め息をつくと、何時もの様に
傷の手当てを始めた。着物の端を、丁度良い
長さに裂き






伊達 古寧
伊達 古寧
ふ……ふーん…?
《少女》とやらが登場すると、先程までの暗い

雰囲気から一変、漸く読める内容になる。

描写の問題こそあったが、それでも怪異的な内容

へ回る事を期待していた少年は、安心と失望で

ページを捲った。しかし、心には好奇心を覆うような

黒い影は、未だ晴れていなかった。



そこまで読むと、少年は改めて“本”の詳細を探った。

“冊子型”とは言ったものの、文庫本サイズの小さい物で

歴史書と言うには少々新し過ぎる気もする。

確かに作者名には“伊達”の文字はあったが、名前部分は

(新しさの割に)掠れて読めなかった。
……………………………

……………

………





読み進めていくと、主人公である《少年》は

村の【祭】で贄とされる事を嫌って、親友である《少女》

と共に村から逃げようとしているらしかった。

村の人々はそれに気付いていないのか、【祭】で使われる

██や█に慣れさせる為という名目でこのような

嫌がらせを黙認している、という事だ。




それを止め、脱走の手助けをする《少女》もまた

嫌がらせを受けそうなものでもあるが、彼女の家は

【祭】の進行を執り行う家系であった為、どうもその

風には当たらずに済んでいるようであった。





















そして来る【祭】の日。



兼ねての計画通り、2人は逃げ出した。


その夜、村では怒号と捜索の篝火が飛び交い、

村ごとひっくり返すような一大事になった。


大人達は血眼で2人を探し、

子供達は情報提供以外の行動を禁じられ。


が、その努力も虚しく


斯くして、【祭】は壊された。
























3日後、食料調達と様子見に帰った2人は、

漸く異変に気が付く。













誰も。





誰も居ない。
















鶏も、











猫も、狗も、


















猿も、鹿も、猪も、蝿も、木菟も、白魚も、男も、女も、人間も、霧も、光も、蚯蚓も、蜥蜴も、鴉も、家守も、蜉蝣も、蝉も、狼も、蜘蛛も、馬も、老人も、子供達も、蝸牛も、燕も、蚊も、風も











通りには、何も居なかった。






ただ、ひっそりとした空気だけが

そこには充満しており、形容し難い不明に

奥屋共が震えているようであった。





唯一の人らしきものはというと、回覧板

【失せ人】の名前だけで、そこには

《いじめっ子ら》や《大人達》の物が合わせて3つ。








不思議がった《少年》らは、村長の家

《少女》の実家へと向かった。











玄関前の砂利を、じゃくゞと踏み鳴らして
行くと、扉に空いた小さな穴がギラリと光った。
目だ。そこに目がある。人が居るんだ!

そう希望を抱いた《少年》が駆け寄って行くと、
しゃっと軽い音がしたかと思えば、気付くと室内に居た。



「貴様がッ!!貴様が居らんかった所為じゃッ!!」



胸倉を掴む、枯れ木のような指と腕を見て漸く
《村長》に家に引き込まれたのだと認識する。が、
自分を軽く持ち上げ、ユサユサと揺らすその力は
とても老人の物とも思え無かった。




「御爺様!御爺様!お辞めになって!」




《少女》の呼ぶ声が後ろからする。目ん玉が飛び出る勢いで《少年》睨みつけている老人は、それでも尚手を震わせて手を離さなかった。






そしてその後、何とか《村長》の気を静めた後、

訳も話さず「もうこの家から出るな」などと言われる2人。


そしてその夜、廊下からの音に目を覚ました2人は

窓から外を眺める事にした。



が。
伊達 古寧
伊達 古寧
ひ……っ?





次のページにはただ1つ。









































































それしか書かれて居なかった。






名状し難い恐怖に襲われ、次のページを捲るも

そこは窓の外に居たらしい「 ナ ニ カ 」の描写で

埋め尽くされていた。















翌日、村長は家から姿を消していた。




少年と同じ恐怖を感じたらしい《少年》は、

それ以降、家から1歩も出なくなる。《少女》は

そんな彼を健気に励まし続けるのだが、次第に

食料も、村の人間も、なくなっていく。










遂に食料が底を尽くと、《少女》は意を決して

外に食料を探しに行くと言い始める。


《少年》は自尊心も忘れて泣き付いて止めようと

したが、共に村を抜け出すかここで待つかを

迫られてしまう。






泣く泣く脱出を選択した《少年》は、家の戸を

勢いよく開け、《少女》と共に夕暮れの村を駆け抜ける。


もはや2人以外に人間はおらず、冷たい秋風が

ひゅうひゅぅと不気味に音を立てるばかりだった。





村を抜けた。




ざぐざぐと枯葉と小枝を踏み付け、林の中を進み続ける。

足に力が入らなくなっても、痛み出しても、

ただひたすらに走り続ける。






































走って





















走って、走って、










































ふと振り返ると、《少女》の姿は居なかった。



おかしい。 さっきまで自分の手を引いていた筈なのに。

自分の手、を。
















《少年》は叫んだ。その名を。

それはそれは蚊の鳴くような声。惨めな声で。



足元に闇物が這い寄って来るような、

不安が胸に込み上げてきて、引き返そうと足を踏み出した






















その時だった。






















「 《少年》君? 」














無音の中に、確かに音がした。いや、声が。
鈴を揺らしたような、あの声が。心臓が破裂しそうな程の音を立てて鼓動する。



前だ。前からする。あの声が。



可笑しい、おかしい。少年は直感した。
彼女は前で、《少年》の手を引いて、走って、目を離した隙に何処かへ、それなのに、前から、声が。







安心する筈のその声に、何故だか寒気がした。
悪寒がした。恐怖を感じた。吐き気がした。目眩がした。頭痛がした。動悸がした。恋をした。



































恋?






















振り返った。




































██闇に揺れる影、リンドウの香、漂っても尚、
突き刺して来る様な、鈴の揺れる様な声、そして、
吹かれて蝕んで仕舞いそうな、宙に浮くような、















































































かお の まんなかの しろ 。












































《少年》は刹那、視界が揺らぎ、よろめき、
蒸し返すような酸っぱい液が込み上げてくるのを感じた。
《 》 しょうじょ は相変わらずそこに立っている。
そこに存在して仕舞って居る。





その声は弾み、いとも楽しげに続ける。









「《少年》君?あのね、凄いのよ、見えるの。《少年》君も、御爺様も、花も、風も、鳥も、みんなみんな!初めてよ!色ってこんなものだったのね。綺麗!ほら、呼んでる。それでね、綺麗な処に帰るの。全部あった場所に戻らなきゃ行けないの。」

















聞いてはいけない様な、体の節を這って行く様な言葉を受け入れまいと耳を塞ぐも、それは旋風の様に

《少年》の耳に、脳に、頭に、身体に、染み込んでくる。


黒いものに隅々を犯されている様で、逃げようにも









もう足はそれを受け入れていた様だった。





























《少年》は、笑った。
あぁ、もう駄目だ。全部、終わりだ。と。








暗闇が体を蝕んで行く。もう身体の主導権は無い。
静かな絶望が、心を深く沈めて、堕ちて行く。

















足が動いた。勿論、其方へと。
其処にあったのだ。全て。
















村に居た魑魅魍魎共も、長く深かった夜も、
全て、この為にあったのだ。



















空に、ぼうっと丸いものが浮かんでいる。
はて、あれはなんだろうか。















目玉だろうか。提灯だろうか。いや、
あれは月だ。なんだそれは。
そんなことはどうでもいい。




















少年の頭は最早飾りとなっていた。
















少女が立ってたそこは、初めから村の外なんかでは
無かった。逆なんだ。





















































はやくかえろう。





































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