前の話
一覧へ
傷ひとつない、綺麗な人形が四つありました。
その人形は、テーブルを囲い、ご飯を食べていました。
皆んなが笑顔で、「おいしいね」なんて話しています。
いつもいつも一緒。
笑顔は絶えませんでした。
幼稚園には、沢山の人形がありました。
でもみんな優しいです。
遊びに誘ってくれました。
あの子はおやつを分けてくれました。
人の事殴る人形はいません。
人の事傷付ける人形はいません。
かなしいことも
つらいことも
こわいことも
なんにもありません。
___________________そんなシナリオ。
お人形遊びが大好きな、1人の少女の話。
笑顔が綺麗な、1人の少年の話。
とっても仲が良い、双子の話。
世界中に蔓延る、汚いお人形達との話。
双子は、互いと仲が良くても、
お人形とは上手くやっていけない子達でした。
みんなと少し違いました。
正しいと思うことが正しくありませんでした。
でも、ある時1人の少女が気付きます。
この世には、理解してる、優しいお人形もあるって。
少年を傷付けるお人形を捨てたって
傷付けない優しいお人形がまだいました。
ある時、少女は少年を殴ったお人形を捨てました。
他のお人形にバレない様に捨てました。
少年にバレない様に捨てました。
捨てました。捨てました。捨てました。
捨てました。捨てました。捨てました。捨てました。
そしたら、少年は笑顔になりました。
もう、少年の笑顔を絶やそうとする人はいなくなりました。
少女は気付きました。
これで、良かったんだって!
歪んでるのは、お人形の方なのでしょうか?
少年が歪ませたのでしょうか?
少女が自ら歪んだのでしょうか?
その答えは、誰1人知りません。
だってどのお人形も、自分は正しいと思ってるんだもの。












編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。