その後も
香水 、アクセサリー 、雑貨とか
あなたが好きそうな店をひと通り見て
あっという間に両手が荷物で塞がった 。
片手が開けば
手を繋げることに気づいて
半分持ってもらうことにした 。
するといきなり
何かを思い出したように
あなたがガサガサと紙袋を漁りだして
バケハを取り出すと
俺の頭にボスッと被せた 。
頭に適当に乗せられたバケハを見ると
黒地にブランドのロゴが
小さく刺繍されてて
物自体も俺好みで嬉しいけど
あなたが俺のためにってことが
9割 、いや10割増しで嬉しい 。
照れ隠しのつもりなのか
そっぽを向いたり
俯いてばっかりなあなたに
俺からもプレゼントを渡す 。
手のひらサイズの藍色のボックスには
細いシルバーのネックレスが入っている 。
それを見た途端
あなたの顔がパッと明るくなった 。
立ち止まって荷物を下ろして
あなたの細い首に
後ろから手を回した 。













編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!