―――正月。
人はなぜ、年が変わるだけであそこまで浮かれるのか。
いや、浮かれるのはいい。問題は、その浮かれ方である。
遠くから私を呼ぶ声が聞こえる。
どうせ、天霧だろう
毎年毎年、この時期になると必ず会いに来る
良い迷惑だ
まぁ、こいつが来るってことは
必然的に……
天霧が私にぎゅっとしたまま、喧嘩を始める
あ”ーもうこれ、長いし面倒くさいし嫌なんだよね
誰か助けに来て…
白羊!
ナイスタイミングだ
そう言い、私はその場をあとにした。
…
暇
別に、正月だからってすることないんだよね…
ひょこっと部屋に現れた白羊
今、クリスマスメンバーで和室のような所に集まっている
畳の上には、なぜか焼きそば、そして完全に焦げた何か。
なんか、書き初めすることになった
テーマは『今年の抱負』
半紙が並び、墨の匂いが広がる。
最初に書き終えた者が掲げた文字。
次。
ーー完












編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!