無限列車の一件から十日。
あなたの名字は蝶屋敷に来ていた。
しのぶはあなたの名字に微笑みかけると、あなたの名字は小さく頷いた。
病室の中では、炭治郎たちがいつも通り、騒いでいた。
ゴゴゴゴゴゴゴゴ.............という音が聞こえそうなくらい圧をかけると、三人は静かになった。
善逸は、端の方で怯えている。
炭治郎が後ろを振り向くと、ハッ、と目を見開く。
炭治郎は思わずベットから降りて立ち上がると、勢いよく頭を下げた。
炭治郎は真剣な顔をして頷く。
炭治郎は堪えていたが、やがて、大粒の涙を流した。
下を向いて涙を流す炭治郎の背中を善逸が支える。
あなたの名字はその場から立ち去り、すれ違い様にしのぶに囁いた。
しのぶは誰にも聞こえないくらいの声でつぶやいた。












編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。