わい雨露禹です✌
パソコン最高。
と、画面のスクリーンに映し出されたのはブルースクリーン。
途端に私の頭は誤作動を起こしパソコンを窓に向かって投げていた。
既にパソコンの姿はなく、窓ガラスを破壊し夕日の中に沈んで行った様だ。
飛び散ったのはパソコンの破片だけではないことを鳥達は知らない。(データ死亡)
窓から差し込む淡い光は、私の実質的な死を悟り煽るかの様な輝きと清々しさだった。
刹那。空間が切り裂かれ鉄の塊の様なものが出現した。
私は知っていた。それが何か。だが人間というのはいざと言う時に脳が働かないものである。
必死に眼の前のそれが何なのか識る為に脳内から単語を引き出すがそれらしいものは出て来ない。
あーうん異世界いえい☆
いえいしおりです✌
階段下ってます。
と、何やら後ろから気配が……?
パソコン。凄いパソコン。私の後頭部を狙ってくるパソコン。修羅場を知っているパソコン。
夕日のパソコン。私の背中。紅く染められた空気の層。石造りの階段。
これが一つになった時、その偶然か必然かが重なったとき。一体どの様な惨劇が出来上がるのだろう。
途端に私の体は階段に押し付けられ、そのまま落下していく。
大怪我だ☆
大変だ☆
私はがたがたと階段から落ちているが、上空にアイアンメイデンがあり
このままでは衝突する可能性が高いのは気の所為だろうか。
否、明らかにやばいやつだこれ。
なんだっけ異世界行きたい!
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!