第45話

特別編『放課後のおやつ』
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2025/10/09 21:00 更新
放課後、ランドセルを背負ったまま、商店街の小さな駄菓子屋さんに寄り道した。
ドアを開けると、カラン、と鈴の音が響く。
甘いお菓子の匂いに包まれて、なんだか胸がふわっと軽くなる。

「うわぁ、これ懐かしい!」
コナン君が嬉しそうにラムネを手に取る。
その姿に、思わず笑ってしまう。
「コナン君、子どもっぽい~」
「し、仕方ないだろ! 見た目は子どもなんだから!」
ぷくっと頬をふくらませる姿が、可愛くてたまらない。

灰原さんはといえば、冷静な顔をしながらも、チョコ菓子をじっと見つめている。
「……これ、期間限定の味みたいね。」
「買えばいいじゃん!」
そう言うと、灰原さんは一瞬きょとんとして、それから少しだけ頬を赤くした。
「べ、別に欲しいなんて言ってないわ。」
でも、その手にはしっかりチョコ菓子が握られている。

店を出ると、夕日がオレンジ色に商店街を染めていた。
ベンチに並んで座り、お菓子を分け合う。
「やっぱりこういうの、美味しいね。」
「ふふ、あなたの顔、すごく幸せそうよ。」
灰原さんにそう言われて、思わず笑ってしまう。

コナン君がラムネをカラカラ鳴らしながら言った。
「こうしてるとさ、ちょっと普通の小学生みたいだな。」
「え、ちょっとじゃなくて、ちゃんと小学生だよ!」
そう突っ込むと、三人で声を出して笑った。

今日一日、怖いことも不安なことも忘れて、ただ楽しく笑っていられる。
そんな時間が、何よりも大切に思えた。

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