僕は、ママに伝えたかった
心が踊るように嬉しかった
褒めて欲しい
話したい
ママに抱きしめて欲しい
パパよりも僕の方が強いんだって……言いたい
パパも褒めてくれるかな?
パパにも……///
「ありがとう」を伝えないと
僕は、少し小走りでママのいる部屋に向かった
僕は、勢いよく、ドアを開けた
パパは猫背で
誰もがわかるくらい、泣いていた
ずっと、「あなたのぺいんとさんに呼んで欲しい名前」と
言ってる
え、 、、、
ん、、?
?
何で、パパは泣いてるの?
嬉しくて泣いてる
パパ?
ママの名前呼ぶの何で?
何で暗いの?
パパは目をそらす
とても辛そうな顔
パパは目が赤くなっていた
パパのズボンには泣いたのだろう
たくさんの涙がしみ込んでいた
ノアさんが僕を呼んだ
そして、僕を抱きしめた
ノアさんはしゃがみこんで
真剣な眼差し……
僕は、ノアさんと屋上へ行く
僕は呼んでみた
でも、返事は帰ってこない
ただ、目の前には、ぺいんとさんの背中に重い何が乗っているようだった
「絶望」……
僕はなんて話しかければいいのだろうか……?
僕は分からなかった
トラゾーさんでも、無理……
ぺいんとさんは頷いた
トラゾーさんは、あなたの下の名前さんを見て、青ざめた
僕は、足から崩れ落ちた
何故か、立てなかった
目の前には、息を引き取ったあなたの下の名前さんがいた
ぺいんとさんが、少しじつ話し始めた
辛い
ぺいんとさんが大切な人の死を語るのが、可哀想
僕はそっと、ぺいんとさんの肩に手を添えた
ぺいんとさん?
何かが変わった?
言葉では、表せないくらい悲しかった
だって、
目の前にはあなたのぺいんとさんに呼んで欲しい名前がいて
でも、あなたのぺいんとさんに呼んで欲しい名前という存在はもういない
あぁ、、、
受け止めきれない
涙が止まんない
あなたのぺいんとさんに呼んで欲しい名前…………
湊に、「頑張ったね」って言わないと、、
「おめでとう」って言わないと、、
「心の中にいるよ」
「信じられないかもだけど……」
「大丈夫!だって、ぺん君がいるから」
「二人で頑張るんだよ?」
!
あなたのぺいんとさんに呼んで欲しい名前……
1歩ずつ俺は頑張るよ
俺は階段を上り、屋上への扉を開ける
読んで頂きありがとうございます














編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。