第5話

分からない気持ち
81
2024/03/26 11:58
Latte宅
Latte
ただいま。
Latteの母
!Latteお帰り〜
Latte
じゃ、ご飯になったら呼んで。
あと手伝いとか必要だったらその時も呼んで。
Latteの母
ん〜あの子何かあったのかしら…
Latte
はぁ〜…
転校生ウパパロン。
あれ?めめんとからLINEが…
めめんともり
「大丈夫?Latteが転校生嫌いなこと分かってるけど。多分いい人だよウパさん。」
Latte
………知ってる…
そんなの私が一番分かってるよ。
絶対今までの転校生とは違う。今まで会った男性の中で優しいなんてこと。
Latte
「分かってる。ごめん今は放って おいて。」
こういったメールをめめんとに送った。
正直現実逃避だと言うことは分かってる。
Latte
はぁ……本当にクソ。
そう言った後、私はどう行動したのか覚えていない。意識がはっきりしだしたのは、ベッドに入り込んだときだ。
そこからは、廃人のように静かに眠りについた。本当に何も考えたくなかった。心に負担をかけたくなかった。
翌朝
Latte
ん〜…
現在時刻6時。いつもなら5時に起きていたところを昨日は疲れていたため、結構長く寝てしまった。
カーテンを開ける、白く輝く朝日が差し込んできた。昨日までなら気持ちいいと感じていたところを今日は、現実に引き戻されたような絶望のように感じた。
Latte
これ以上朝日見てたら、おかしくなりそう。それにお腹空いたし、ご飯食べて学校行こう。
Latte
お母さん、おはよう。
Latteの母
おはよう、Latte。
あ、そうだ。お隣さん空き家だったでしょ?
Latte
…?うん。
Latteの母
そこに、新しく引っ越してきたから今日の帰りにでも挨拶してきてね。
Latte
分かった。
お隣さん、確か3年くらい前から空き家だったっけ?リフォームでもしたのかな。
超絶気になるんですけど…!?
Latte
行ってきまーす!!
Latteの母
行ってらっしゃい。
正直学校には行きたくなかったけど、隣の家が気になったのと、めめんと達みんなにあいたかったのもある。
Latte
よし。とりあえず、頑張ろう。
学校
Latte
ふわぁあわぁ…
眠い。凄い眠い。朝はお隣さんのお話で興奮していたのもあり、眠気を感じなかったのだ
Latte
最悪ぅ…眠いぃ…
Latte
……よし、誰もいないし時間もあるし寝ちゃえ!!
現在時刻は7時。学校が始まるなら8時半=寝る時間がある。
めめんと達が来たら起こしてくれるっしょ!
Latte
…zzz
そう思い、私は眠りについた。
昨日考えていたこともあり、かなり眠かったからすぐに"夢"の世界に入り込んだ。










 
十分後…
ウパパロン
おはようございまーす…
ウパパロン
おっと、Latteさんしか来てない。
あ、寝てる…そっとしとこっと。
フワッ…
Latte
…z
ウパパロン
ふふ、
三十分後…
めめんともり
おはよー!
iemon
おはようございます…
メテヲ
えー、薬良い案だと思ったんだけどなぁ…
iemon
ダメなもんはダメです。
ウパパロン
あ、めめさんiemonさんメテヲさん!おはようございまーす。
めめんともり
え?結構早いね。
今の時間Latteしかいないと思ったんだけど…









めめんともり
あ…
Latte
zzz
iemon
なるほどね…
なかなかやりますね。ウパさん。
ウパパロン
…はい?何がです?
めめんともり
クソ…鈍感め。
iemon
まあまあ、これLatteさんのこと隠さないと男子に妬まれる。
メテヲ
iemonさんも男子では?
iemon
その理論でいくとメテヲさんも男子です。
めめんともり
まあ、Latteが隠しやすい位置にいてくれてよかったわ。
ウパパロン
あんまり大きい声出すと起きちゃいますよ。多分疲れてると思うんで…
めめんともり
へ〜ウパさんはLatteの顔見たんだぁ…ニヤニヤ
ウパパロン
はぁ?雰囲気で、ですけど!?勝手に不審者扱いしないで下さい?
めめんともり
へへへ〜照れちゃって〜顔真っ赤ですよ〜?どうしてです?パーカーLatteにかけてますよね?
ウパパロン
////う、うるさいっ!
メテヲ
これ以上からかうとウパさんが可哀想だよ?誂うのはスレガンにしとけ。
めめんともり
はーい。
iemon
素直に聞くと思いませんでした…
てっきり駄々をこねて結局Latteさんを起こすと…
めめんともり
私は子供か何かですか!?
メテヲ
え?めめさんって大人だったんですか!?驚きです。
めめんともり
はぁ?
ウパパロン
喧嘩はあとにしてください。
Latteさんが起きちゃいます。













更に三十分後…
ガヤガヤ…
メテヲ
結構人増えてきましたね。
めめんともり
ま、Latteを隠すことには成功したのでね。
ウパパロン
文面だけ見ると誘拐犯で草
iemon
てかこれ隠せてるんですか?




iemon
Latteさんの机の周りを囲って話してるだけですけど…
めめんともり
まあまあ、女子は気づいてるだろうけど男子はバカだから気づくはずない。
メテヲ
なんか悲しくなってきたんだけど?
ウパパロン
それにLatteさんは気持ちよく寝てるので問題はなし!
めめんともり
ここのクラス男子がバカなのは?
ウパパロン
問題です!!
iemon
最近何にハマったか分かりやすいですね。お二人共…
キーンコーンカーンコーン
めめんともり
おっと鐘が鳴りましたよ?座って下さい。
メテヲ
って言ってもすぐなんですけどね。
ウパパロン
じゃあ、Latteさん起こしますね。
トントン…
ウパパロン
起きてくださーい。授業始まりますよ?
Latte
ん…うーん…
ウパパロンに起こされて私は夢の世界から、現実の世界へと引き戻された。
Latte
…!?
は?なにこれ?パーカー…めめんとのヤツ?いやめめんとはパーカー好きじゃないはず…なら
Latte
……ね、これ…
ウパパロン
あ、俺のです!すみません。寒そうだったので…余計なお世話ですよね。すみません…
Latte
…別に…
私が言いそうなことを予想して謝罪文に食い込ませる。どんだけ私のことを観察しているんだろう。やっぱり違うのかな。
先生
それでは朝の会を始めます。
今日は、特別な授業はありませんが平和に過ごしましょう。
いつの間にか、健康観察が終わっていた。
本当に時間が過ぎるのはあっという間だ。
私はみんなに伝えなければならないことがある。
どうしてか…だって?それは…
私は生徒会に属している。本当はなりたかったわけじゃない。
でも生徒会選挙の時、1人足りず投票でどうにかしようとなったとき。
あの男子共が異常なほどに私を生徒会に入る票を入れまくった結果。私がほぼ強制的に入らせられたのだ。
本当にクソだと思った瞬間であった。
Latte
…、
そう私は静かに手を挙げた。
先生
お、Latteさん。
お願いします。
Latte
えー、生徒会からのお知らせです。
明日からこの学園を盛り上げるためこ案を募集します。募集箱は各階に設置してあり、投票紙とペンは常時おいておきます。
ここから紙とペンを持っていくのはやめて下さい。
ではこの活動に皆様、ご協力お願いします。
Latte
以上です。
モブ
ふーん、投票!楽しそう!
モブ
Latte様が言うなら参加しようかなぁ。
夜空
………
はぁ…これだから人の前に立つのは嫌なんだ。
普通に楽しみにしてくれてる人からの期待の籠もった視線。男子からのねっとりとした視線。女子からの妬み、嫉妬の視線。
全部を一気に集める。だから嫌。
先生
それでは、朝の会を終わります。
めめんともり
ふぃい〜終わったぁ。
夜空
ウパパロンさ〜ん!ちょっと来て〜?
ウパパロン
え、あ、はい…
iemon
あ、ご愁傷さまです。
めめんともり
頑張ってね〜



メテヲ
Latteさん!
ぶっちゃけウパさんのことどう思いますか!?
Latte
は?急に何?
めめんともり
ウパさんのパーカー…ニヤニヤ
Latte
別に、普通におかしい人だなって思うけど。
iemon
それはどうしてです?
Latte
なんか素じゃないみたい…?で。
メテヲ
それってウパさん、Latteさんのこと好きなんじゃないの?
Latte
そんなわけないでしょ?
めめんともり
じゃあ、Latteは?!
Latte
私は好きじゃありません。
めめんともり
ふーん…
iemon
ほら、次の授業の準備しますよ。
次、赤松先生の授業です。
メテヲ
は?赤松の授業?俺アイツ嫌いなんだよね。わからないって言ってんのに聞いてくんだよ?
iemon
それわからないのがいけない問題なんじゃ…
めめんともり
分かる!!赤松の悪口だけで2時間は持つわ。
Latte
………
私は、ウパパロンのことをどう思ってるんだろうか。
そんなこと意識したこともなかった。
恋愛対象として人を見たことがなかった。
だから正直に言うと分からない。
本当はあんなヤツは嫌いと答えたかった。
私は何がしたいんだ?

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