Latte宅
転校生ウパパロン。
あれ?めめんとからLINEが…
そんなの私が一番分かってるよ。
絶対今までの転校生とは違う。今まで会った男性の中で優しいなんてこと。
こういったメールをめめんとに送った。
正直現実逃避だと言うことは分かってる。
そう言った後、私はどう行動したのか覚えていない。意識がはっきりしだしたのは、ベッドに入り込んだときだ。
そこからは、廃人のように静かに眠りについた。本当に何も考えたくなかった。心に負担をかけたくなかった。
翌朝
現在時刻6時。いつもなら5時に起きていたところを昨日は疲れていたため、結構長く寝てしまった。
カーテンを開ける、白く輝く朝日が差し込んできた。昨日までなら気持ちいいと感じていたところを今日は、現実に引き戻されたような絶望のように感じた。
お隣さん、確か3年くらい前から空き家だったっけ?リフォームでもしたのかな。
超絶気になるんですけど…!?
正直学校には行きたくなかったけど、隣の家が気になったのと、めめんと達みんなにあいたかったのもある。
学校
眠い。凄い眠い。朝はお隣さんのお話で興奮していたのもあり、眠気を感じなかったのだ
現在時刻は7時。学校が始まるなら8時半=寝る時間がある。
めめんと達が来たら起こしてくれるっしょ!
そう思い、私は眠りについた。
昨日考えていたこともあり、かなり眠かったからすぐに"夢"の世界に入り込んだ。
十分後…
フワッ…
三十分後…
更に三十分後…
ガヤガヤ…
キーンコーンカーンコーン
トントン…
ウパパロンに起こされて私は夢の世界から、現実の世界へと引き戻された。
は?なにこれ?パーカー…めめんとのヤツ?いやめめんとはパーカー好きじゃないはず…なら
私が言いそうなことを予想して謝罪文に食い込ませる。どんだけ私のことを観察しているんだろう。やっぱり違うのかな。
いつの間にか、健康観察が終わっていた。
本当に時間が過ぎるのはあっという間だ。
私はみんなに伝えなければならないことがある。
どうしてか…だって?それは…
私は生徒会に属している。本当はなりたかったわけじゃない。
でも生徒会選挙の時、1人足りず投票でどうにかしようとなったとき。
あの男子共が異常なほどに私を生徒会に入る票を入れまくった結果。私がほぼ強制的に入らせられたのだ。
本当にクソだと思った瞬間であった。
そう私は静かに手を挙げた。
はぁ…これだから人の前に立つのは嫌なんだ。
普通に楽しみにしてくれてる人からの期待の籠もった視線。男子からのねっとりとした視線。女子からの妬み、嫉妬の視線。
全部を一気に集める。だから嫌。
私は、ウパパロンのことをどう思ってるんだろうか。
そんなこと意識したこともなかった。
恋愛対象として人を見たことがなかった。
だから正直に言うと分からない。
本当はあんなヤツは嫌いと答えたかった。
私は何がしたいんだ?
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!