なつに話題を振られて、それにいるまが明るく応じる
それからいるまは俺が片親であることに気を遣ってか、
家族構成を除いた俺に関することをなつに伝えた
その話の中で、なつもA型であることがわかった
なつがどこか楽しげに言う
テンポよく言葉を交わす姿から、2人の仲の良さが垣間見えた
いるまは何でも楽しそうに話し、なつはクールに話す
そのなつの顔が、驚きの色に染まった
俺が読んでいた文芸界とは、日本を代表する純文学雑誌だ
例えば有名な芥川賞は、ここに掲載された新人の作品が
選考対象ともなっている
父さんが小説を書いてることもあり、折半で買っている雑誌だ
まさか同学年に緑瀬 翠や雑誌を知っている人がいるとは
思わなかった
その雑誌を掲げて尋ねると、しれっとした顔でなつは応じる
同世代にそんな人がいるとは考えもせず、改めて驚いてしまう
一方、いるまの方を見るとスマホでメモを取ろうとしていた
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編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!