第9話

⑨ビル、ホグワーツ入学
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2022/09/08 11:12 更新
1982年9月1日

4歳のあなたは、目に涙をいっぱい溜めて、必死にビルにしがみついている。

(なまえ)
あなた
やだやだやだ!!!
ビル、行かないで!!!
ずっとあなたのそばにいて!!!

今日はビルがホグワーツへ入学する日。


アーサーご自慢のフォード・アングリアにのって、ロンドンのキングス・クロス駅、9と4分の3番線へお見送りに来ている。
アーサー
アーサー
はは、困ったね~。
あなた、ちょっとビルとお話しするけど、いいかな?

ビル、ホグワーツは世界一すばらしい学び舎だ。
そこでの時間は、人生の中で最もすばらしい、かけがえのない時の一つになることは間違いないぞ。
お前らしく、後悔のないように過ごすんだぞ。
モリー
モリー
ビル…
あなたはすばらしい子よ。
体に気を付けて、頑張ってらっしゃい!
その後、兄弟達からも激励の言葉をもらい、ビルは感謝の気持ちをみんなに伝えた。


あなたは、ビルの胸に顔を埋めて泣き続けている。

ビルは、ギュッと力を込めて抱き締めて、あなたの顔を覗きのんだ。
ビル
ビル
あなた、もう泣かないで。

僕は、あなたの笑った顔が大好きなんだ。
あなたのうれしそうな顔を見ると、元気がでるから、ね?笑って?
(なまえ)
あなた
やだ……
笑えないもん。
だって、悲しいんだもん…

ビル大好きだから、ずっと一緒にいてほしいの。
ビル
ビル
僕も、あなたのこと、大好きだよ。

あなたに、もっとかっこいいって思ってもらえるように、頑張って勉強して、立派な魔法使いになりたいんだ。

だから、行かなきゃならなんだ。

たくさんお手紙書くから、あなたもお返事くれる?

クリスマスには帰ってくるから、また一緒にパーティーしようね。

ねぇ、あなた、笑って?
(なまえ)
あなた
……………
絶対…………
お手紙、いっぱい書いてね………

クリスマスケーキ、ママと一緒に頑張って作るから、絶対一緒にパーティーしようね…
あなたはそう言うと、涙を袖でふき、泣きはらした真っ赤な目と鼻で、一生懸命笑顔を作ってみせた。


ビルはまたギュッと抱き締め、優しい笑顔をあなたに向けた。
ビル
ビル
あなた、ありがとう……

みんなも、ほんとにありがとう。
それじゃ、行ってきます!
さわやかな笑顔で、ビルはホグワーツ特急に足を進めたのだった。



その側では、あなたとビルのやりとりを見ていたホグワーツ生の女の子の何人かが、うっとりとビルを見つめたり、女の子同士できゃっきゃと騒いだりしていたのだった。

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