【設定】
🐶:学生 / 🦊:天使、?
あれは、夢だったのか。青い空の下、綺麗な花々と草木が咲く丘で俺は君と遊んだ時間が10年経ってもまだ俺の頭に鮮明に焼き付いている君は天使のようだった。たしか、白い小さな翼のようなものがついていた白くてスベスベの肌に良く合っていた。君のことはそれくらいしか覚えてないなんて考えが浮かび、授業の内容が頭に入ってこないやっべ、聞いてなかった。黒板に解く問題が載っているページが書いてあったから、急いで教科書を開いて解いたバタバタしたけど、学校が終わった。今日は母から郵便局に行ってハガキを出すことを頼まれたからついでに寄り道でもしよ自転車のカゴには、カバンとスポドリ。自転車が動く振動と夏の風に吹かれてカタカタと音を立てるいつも横を通り過ぎる古びた植物たちが売っているお店の少し横に、小さな道。危ないから行かないとかいつもなら思うのに、今日は何故かこの道に導かれるように進んだ夏の匂いをたっぷりと含んだ道を通り過ぎると、あの日みた景色が広がっていた色とりどりの花が咲き誇っている丘や、林檎などの果実が実っている木もあったが、ほぼ同じ景色だった。低くて甘い声が俺の耳に届く。聞いたことがある声なんて言いながら、けらけらと揶揄う… あの日見た天使さんうっそ、もしかして天界に来ちゃった?って俺の手を掴んで走り出した。それから、お互い自己紹介をして彼から美味しい果実を教えてもらったり綺麗な花で花束を作ったりした彼はウォヌというらしい。オマケに俺の一個上もくもくと花冠を作っていたウォヌの手が止まりこちらを見つめてくるなんて寂しく呟くウォヌ兄さん驚いた表情。そりゃそうだよななんて考えつつも俺の口は動いたどうしても彼と一緒に居たかったでも彼は少し考えたあと口を開いた小さく、でも強い意志を感じたほんとに、いいのかな、そう目で訴えれば、深く頷いた兄さん白い翼に手をかける。大きくて硬かった。でも、力強く翼を兄さんの背中から取った時周りから凄い勢いで風が吹いた思わず目を閉じた。ごうごうという音が消えた時、目を開けた。あたりは元に戻っていて時計台の時計はまだ15時になっていない兄さんは、その場でうずくまっていた。しゃがんで目線を合わせればそう言って優しく微笑んだ。













編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!