第29話

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2026/03/09 01:00 更新
【設定】
🐶:生徒 / 🦊:先生
 
春。眩しいけど暖かい太陽の光に包まれて、桜の花びらが少しづつ散っていく
今日は高校生活最後のクラス替え。はあ、緊張する…
ちょっと話すだけの友達はいるけど、親しいって言えるほど特別な子はいない俺
理由は、女の子がいっぱい寄ってきたりしてめんどくさくなったり男子もノリが合わない子とか居たし、
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( せんせー、だといいなぁ、)
ウォヌせんせー。そんな俺にとって一番頼れてたくさん話せる先生
猫みたいでよく分からない時もあるけど可愛い人
  
そんなこんなで学校について張り出されていたクラス表をみて、階段を登る
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… ミンギュ、おはよう
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せんせ!おはようございます!… あれ、今日は白衣じゃないんですね、?
先生は理科の担当だからほぼ毎日白衣を着てる。たまに今日みたいなスーツだけど
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始業式だからスーツなの、笑 ってか、お前のクラス誰の担任だろうな
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mg
んん〜、せんせい!先生がいいです!
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そーだと嬉しい?
真剣な目をして見詰めてきた先生。うるさいくらいに自分の心臓が鳴る
なんだ、これ、
mg
mg
っ、はい、先生だとたくさん話せるし嬉しいな〜… なんて
だんだん小さくなっていく自分の返事に先生は、可愛く、ふふっと笑った
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じゃあ、後でねキムミンギュ
くるっと後ろに向き、手をひらひらと振って体育館の方向へ去って行った先生
mg
mg
〜っ、なにあれ、
熱くなった顔を両手で隠しながら、自分のクラスに向かった
  
  
無事始業式が終わって、クラスに戻って新クラスでの自己紹介やら配布物やらの時間
担任はウォヌ先生ではなかったけど、それなりに話せる先生だったから心の中で安心する
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mg
(ぁ、先生みーっけ、)
丁度窓際の席だったため、外の景色を見ていたら先生が花壇の花たちに水をあげていた
教卓の前で話す担任の声を流しながら、一つずつ丁寧に水やりする先生を観察する
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… ぁ、
こちらの視線に気づいたのか振り返って、ニコッと笑ってきた先生
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(  … ふは、可愛い、笑  )
可愛いななんて柄にないことを思いつつ、先生に小さく手を振ると
先生も白くて大きな手で振り返してくれた。嬉しくなって、にやにやしてしまう
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ヤー、ミンギュとOOたち聞いてたか?
んげ、バレた。でも近くの友達と話していた他の子たちも注意されたからまだマシ
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mg
気をつけまーす
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おう。次からはちゃんと聞けよ〜、次は…
なんとなく返事をしてまた外を見つめたら、先生はいなくなっていた
  
  
帰る時、毎回先生と教室の見回りをしてから帰る
俺は、部活とかやってないから遅くまでいれるし何より先生とゆっくりできるこの時間が好き
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まだかなー
流行りの歌を口ずさみながら、グラウンドで活動している部活を見たり落ちていたゴミを捨てたり時間を潰した
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ごめん、遅くなって。行くか
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はぁい
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なあ、ミンギュ
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mg
なんですか?
C組の窓が閉まっていたのにも関わらず開けた先生。春の香りを含んだ風が教室を充満させる
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俺、お前の担任にはなれなかったけどお前とこーやって話せる時間が好き
そう言えば、窓の外から見える桜の木を見つめる先生
ああ、好きだ。そう唐突に思った。

ずっとこの気持ちに見て見ぬ振りをしていた。この関係は超えちゃいけないから
でも、今なら言える気がした
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mg
あの、先生、質問です
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どうした?分からない問題?
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mg
まあ、俺にとっては分からない問題です…
すぅっと、深呼吸をしてから先生を見詰める
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mg
いま、目の前にいる人が好きでたまりません。先生、解決するにはどうしたらいいですか
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 …  あと一年だけ待ったら大丈夫だと思うよ。その時にはきっと手を繋いだり、キスしたり、出来るから
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mg
っ、!⸝⸝⸝
この人はずるい。先生はいつも俺のほしい答えを言ってくれる
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とにかくそれまで待ってて。ん、さよならミンギュ
先生の手がすっと伸びてきたと思ったら、俺の頭を撫でてきた
10秒くらい撫でたあと、職員室まで戻っていった先生を俺はただ見詰めるだけしか出来なかった
  

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