葛葉sibe
俺の思いをあなたに打ち明けた
『今言うのは可笑しいかもしんないけど』
『俺....お前のこと...あなたが好きだ』
『今こんなこと言ってると弱みにつけ込んでるみたいに聞こえるけど俺はずっとお前のことが!』
「知ってた」
『は?』
「葛葉が私の事好きなの何となく知ってたよ」
『マジか...』
そんなに俺バレバレだったのかよ
めっちゃ恥ずいじゃん
やばいめっちゃ顔あつっ
『何時から気づいてた』
「高校の時かな?」
『でもお前のこと好きになったのは中学からだった』
「そんなに前からだったんだ」
「でもなんで告白しなかったの?」
『この関係が崩れるのが怖かった』
『この関係が崩れるくらいなら俺が諦めた方がって』
「そっか」
「でもいいの?私の人殺しだよ?」
『フッ今更何言ってんだよ』
『俺達共犯だろ』
「そうだったね」
『お前となら何処へでも行けそうだ』
「何処へ行こうか」
『うんと遠い誰も着いて来れないような誰も見た事ないような知らない世界を2人で見に行こ』
「葛葉が言ってると心強いよ」
『じゃあ行くか』
「葛葉なら何処へでも......」
俺達は身を寄せあって崖から飛び降りた...
来世では二人で幸せになれることを願って
𝑒𝑛𝑑.....
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!