第33話

敵か味方か
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2025/05/04 08:00 更新
喫茶ポアロ(4)_

あなたの下の名前『私、安室さんのこと分かった気がします。』

お会計を済ませ、最後に安室さんに言葉を吐く。

安室「僕もあなたの下の名前さんのこと分かった気がしますよ。また、いらして下さいね。」

梓「あなたの下の名前ちゃん、またね!」

あなたの下の名前『はい、ありがとうございました。』

そう言ってお店の扉を開け、外に出る。
時間も時間で日はすっかり落ちていた。

あなたの下の名前『…本当に敵か味方か分からない人。でも―』

私は暗くなった空を見上げ、星空に向かって笑いかけた。

                  ―彼もまた、“嘘吐き”なのだと―

視線を戻し、自宅へと歩みを進める。
車のライトが激しく、そして眩しく道を照らす。

私の気が晴れないことを汲み取るかのように突然 雨が降ってきた。

あなたの下の名前『…あ(傘、忘れちゃった)。』

生憎、折りたたみ傘すら持っていないため、雨に打たれながら自宅を目指す。

あなたの下の名前『…ん?』

自宅の前に着くと何やら黒い影が見えた。下がっていた視線を少し上げ、その影に近づく。

あなたの下の名前『…人…え、人が倒れてる。』

影の正体がはっきりすると私はすぐさま駆け寄り、抱きかかえる。

あなたの下の名前『子ども…明らかにサイズの違う“ダブダブ”な服。』

倒れていたのは子どもで茶髪の女の子だった。
女の子の体には大きすぎる白衣を身に纏っていた。

あなたの下の名前『…取り敢えず博士のところ。』

私は女の子を抱え、博士の家に飛び込んだ。














阿笠邸_

あなたの下の名前『博士、できるだけ沢山タオルと毛布を用意して。それから40度くらいのお湯をお願い。』

阿笠博士「あなたの下の名前君、どうしたんじゃそんなに―これはいかんな!」

私が言葉で話すよりも先に抱えていた女の子に気が付き、急いでタオルと毛布を取りに行ってくれた。
その間に私は女の子の体に怪我がないか優しく調べる。

あなたの下の名前『特に目立った外傷は無い…この子―』

阿笠博士「あなたの下の名前君!」

あなたの下の名前『ありがとう、博士。』

博士からタオルを受け取り、女の子の濡れた体を拭いていく。

あなたの下の名前『博士、家からこの子の着替えを取ってくるから、この子の体が冷えないようにしてあげて。すぐ戻るから。』

自分も濡れていることを忘れ、私は女の子を優先する。
急いで家に戻り、自分の洋服が保管されている部屋に向かい、子ども服を探す。

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