あの後、真選組の皆さんはボロボロになってたし、片付け大変だったな。店長さんもキャラってか見た目すごいけど優しかったし。
私、生きていけそうな気がする。だって義務教育終わったし、もうそろそろ自立してもいい頃だもんね。働かないと生きていけないんだから、明日も頑張らないと。
そうして私はひとりで真選組を送り届けることになった。新八さんは手が回らなそうだし。坂田さんは潰れて神楽ちゃんに担がれて帰ったし。
しょうが無い。両肩に沖田さんと土方さん目の前には多少動けるのかフラフラしてるけど近藤さんがいる。ごめんなさい。近藤さん。流石の私でも大の大人三人担ぐのは気力がいるというか、そもそも1人でも死にかけるから…
上機嫌で歩き出す近藤さん。あの、目の前電柱ですよ?嘘ですよね?
ガチん!!と鈍い音がする。
あーあ。ちゃんとみてないから。前を。
華麗にスルーされ、真選組の屯所が見える。
初めてみたけど凄く大きいな。
すると中から誰か…走ってきた。
そう云って駆け出す山崎さん。あれ、この副長と1番隊隊長どうすんの?ねぇ!!誰か!!
ここまでで二人に肩を貸しながら歩き続けて早1時間経っている。さすがに此処で迷子もあれだし。さっさと見つけなきゃ。
起きない。死んでる?
やばいぞ。どっちも起きない。
仕方なく、副長の部屋の襖を開けると
左肩にいた沖田さんにトンと軽く押された。右肩にいた土方さんも私の腕を掴んでそのまま
部屋に連れ込まれた。
べしょっと布団にダイブしてしまった。
痛い。ここベットないのか…そっか敷いて寝るんだっけ。身体痛くないのかな。そんなことを考えているとふと、思った。
え?二人起きてね??
そういいつつも二人ともワイシャツ姿と楽な格好になる。え?
そう云ってもう既に布団の中に入って隣をぽんぽんと叩く沖田さん。え?確かに布団が微妙にってかひとりで使うにはデカすぎるぐらいのサイズだ。
珍しく沖田さんに突っ込まず布団に潜り込み隣真ん中を指名する土方さん。
あるわ!!問題いっぱいありますけど!?
無理無理、顔面偏差値高いし、無理無理…私思春期まだ一応いるからね??でも、こうやっていじいじしてても…申し訳ない。
あれ、でも、土方さんって20代後半だよね?しかも沖田さんも普通に成人だし、お酒はダメだけど。大人だもんね。未成年の私と成人してる二人じゃあ違うか…何勘違いしてんだ私は。
イケメンだから若く見える。いや今も十分若いんだけどね。
家族…家族と思えば特に何も気にならない。
久しぶりに誰かと一緒に寝てるな。わたし。
中学になってからひとりで寝てたし。
いつぶりだろう。
不安なくゆっくり人の心音と自分の心音を重ねてリラックスして寝れるのは。
彼女の心音は一定のリズムを取りトクントクント脈打っている。
サラッと髪を掻き分け顔を露わにする。
こんなにも可愛いのに残念な奴らに捕まるなんて。
彼女の寝巻きにはお酒とタバコの残り香が染み付いた。












編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。