第8話

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2025/08/18 13:59 更新

























雫石 あなた
 やっぱり、覚えてなかったんだ 










   そう小さく呟やいた彼女は






























竈門炭治郎
 ……… あなた ? 

















    何処か哀しそうな顔をしていた

































































































 






竈門炭治郎
 …     















    意味が分からない。







    傷付いているようにも見える

    君のその表情 








    どうしてそんな顔をしているんだ

    同情でもなんでもないただの哀







    俺のことを嫌うお前がなんで…









    そんな疑問だけが頭を過った
















雫石 あなた
 …   





竈門炭治郎
 …   











   目の前にいる鬼を倒す為に

   構えていた刀が震えた 。










   力が出なくて握れないわけでも、

   手が痙攣しているわけでもない




   それにも関わらずここまで腕が震えているのは








 









竈門炭治郎
( そんな顔しないでくれ )
竈門炭治郎
( 切らなきゃいけないのに____   )














         切りたくない







       キミを傷付けたくない































    人間だった時のように悲しむ君を見て

    またあの時の " 未練 " を感じてしまったから















竈門炭治郎
( でも、殺さないと、俺が )
竈門炭治郎
( そうしなきゃ、また )















    
    _________________ 大切な人が殺される















竈門炭治郎
 …   










   あなたと一緒に生きたい、だなんて

   もう叶わない夢は捨てろ














竈門炭治郎
( 彼女の言った通り後悔の中で
  踠いて生きるしかないんだ、もう )














   珍しく出てきた自分の弱音








   



   それを悟られないように

   今度は震えないよう、ギュッと刀を握り直した















雫石 あなた
 ほんっとうざい 



















   そう言って彼女は












   いきなり先程の雰囲気からは一変し

   敵意の匂いを満開にさせ



   俺を鋭く睨みつけてきた














   うざいだなんて、生前のキミが

   一度も使ったことがない荒い言葉だ






   俺の知るキミが更に壊れていく

























   












竈門炭治郎
 …    












   
雫石 あなた
 結局 " あの人 " の言った通りだった 



竈門炭治郎
 … あの人 ? 











   ポツリ、と彼女が呟やいている

        " あの人 " は一体誰のことだ …… ?


















   他に誰か人間の知り合いがいるのだろうか

   やけに、その " あの人 " という存在が








   俺の心の中で引っかかった














































    




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