第16話

《Felix in Wonderland》①*番外編
98
2025/05/06 17:54 更新

ある日のこと。














フィリックス
じゃあチャニヒョン行ってきま〜す。
バンチャン
あ〜待って待って!リクス!
フィリックス
ん?
バンチャン
チャニヒョンと確認しよう。
フィリックス
確認?
バンチャン
いい?
その1知らないおじさんについて行かないこと。
その2「お菓子あげるからおいで」って言われても行かないこと!
その3買い物したらすぐ帰ること。
いいね?
フィリックス
ちょっとチャニヒョン…僕子供じゃないし…立派な成人男性(1万年以上の)だし…大丈夫だよ。
バンチャン
わかってないなもう。リクスは可愛いんだから変なおじさんに狙われたら大変でしょ?わかって。

さ、早いうちに行ってきて!すぐ帰るんだよ?
帰ったらチャニヒョン特製おやつね?😉ミ☆
フィリックス
ハイハイ行ってきます〜
バンチャン
はいは1回ね!


________________________
















フィリックス
よしっと…これで全部かな



お米5キロと人参とその他野菜…牛乳とマヨね…
OK。頼まれたものは全部揃ったから帰ろ〜っと
今日のおやつ何かな。( ˶>ᴗ<˶)






「はぁ…はぁ…歳はとりたくないものじゃ…」





ん?見るからに亀仙人みたいなお爺さんが何やら大変そう…大丈夫かな。僕も荷物いっぱいあるけど僕は成人男性(1万年以上)だから余裕のよっちゃんイカなんだよね。
よしっだから助けてあげよう。








フィリックス
もしもし?お爺さん大丈夫ですか?



「誰が亀じゃ!」
フィリックス
いや、言ってない言ってない…。

それより大丈夫ですか?なんだか息切れしてますが…



「いやぁ…わしも年でのぉ、家はそこの角を右に曲がったところなんじゃがこの距離で疲れてしまってのぉ。それに今日は買わなければならんものがあったから…疲れたわい。」









「買わなきゃいけないもの」というのはまさかだとは思うけどその右手に大事そうに持っている
でかいメロンを引っ提げた女の子が写っている雑誌のことだろうか。

…うん。正直に言う可愛い。可愛いけど…あなたちゃんには負けるね。…顔はね((ボソッ…
それにしてもますます亀仙人みたいだな。このおじいちゃん若いなぁ…。
おじいちゃんっていうか年下だけど。




フィリックス
そうですか。もし良ければおうちまで送りましょうか?何かあったら大変でしょうし。


「( ´灬` )フォッフォッフォッ若いのに偉いのう。女子おなごであったら間違いなく声掛けたわい。」
フィリックス
ははは…。さ、行きましょうか。お爺さん。


「さ、早う帰ってこのムフフ本を楽しむかのぉ。」






このおじいちゃんほんとに若いな。…年下だけど。



















フィリックス
さ、お爺さん着きましたよ。




「ふぉっふぉ。ありがとうな若者よ。ちょっと待っておれ。」










フィリックス
えっお構いなく…って行くのはやぁ。




「ほれほれ、持ってきたぞ。ホイ!これじゃ!これ持っていくんじゃ。」






そう言っておじいちゃんが差し出したのは






「今夜もあなたを元気にする!2回戦突破!」


という謳い文句が書かれた夜の運動会用のドリンク…
えっ…マジか…おじいちゃん…






フィリックス
はははっ…これ…は?





「あ、ワシとしたことが…間違えちゃったわい。これはダメじゃ…マミコちゃんと会う時に使うやつでのお、こっちじゃった。ホイ!」






今度こそおじいちゃんが差し出したのは





「drinkme🎶」


と書かれた派手な見た目の飲み物。「drinkme」って
アリス?なんだこれ。こんなものがこの世にあるなんて。








「これはのぉ不思議な飲み物でな。なんでもこれを飲むとたちまち小さくなる?のか変なうさぎが見えるとかなんかで販売のお兄ちゃんが言っておってのぉ。好奇心で買ってもうた!」




フィリックス
確かに面白そうですけど…こんなのどこに売ってるんですか?




「ドンキじゃ。」




フィリックス
ドンキ行くんだ…



「2回戦を買うためにの。それよりこれ貰ってくれ、お礼じゃ。。ワシにはこの男の味方2回戦があるからの。」





フィリックス
じゃいただきます。では、僕はこれで失礼しますね。




「( ´灬` )フォッフォッフォッまた来るがいいぞい〜
さて、マミコちゃんのところに行くかの💗」














おじいちゃん聞こえてるよ。2回戦飲んでから行くんだね。



あ、早く帰らないと!チャニヒョンが心配しちゃう!
急げ!

















🏃💦💨
















カランコロン







フィリックス
ただいま!チャニヒョン!ごめんね、遅くなっちゃって〜…っていない。どこに行ったのかな。とりあえず…野菜たちはしまった方がいいよね。



ガサッ…
フィリックス
あ、これ、さっきのおじいちゃんから貰ったやつ…



小さくなるとか変なうさぎが見えるとか言ってたけどほんとかなぁ。なんか嘘くさいけど…っていうか危なくないそれ。間違いなくハイになるやつじゃないのこれ。所持してるだけでお巡りさん来るやつなんじゃないのこれ。


…まあ興味がないって言ったら嘘になるけれども。
気になるっちゃぁ気になる…。飲んじゃおうかな。




よく男は度胸、女は愛嬌、オカマは最強なんて言うし。

ここはひとつ男は度胸って言うことで!









ゴクゴクゴクゴク









フィリックス
うげっ…鬼まじぃ…ペッペッ!



今のところ変な感じしないけど…めっちゃまずい。
渋谷のギャルみたいに「鬼」とか使っちゃったよ。もうギャルの仲間入りだよ。…ブラックダイアモンド入れるかな。









ぴょんぴょん🐇







フィリックス
???
リノ
やべぇ!遅れる急がなきゃ!おいお前も早くしろよ!


ぴょんぴょん🐇
チャンビン
ちょっヒョン!待って待って!
リノ
置いてくからな!
チャンビン
待ってってー!!!!



ぴょんぴょん🐇
フィリックス
?!?!?!

えっ、ビニヒョンとリノヒョン?!
フィリックス
なんか2人とも頭にうさぎの耳がついてたし…そんなに急いでどこ行くのかな…ついて行ってみようかな…


そして1歩踏み出した瞬間



ヒュンッ



地面の感覚がない。…ということは…
フィリックス
…うっ嘘でしょ…






ヒューーーーーーーー
フィリックス
うわぁぁぁ!!!落ちるぅぅううう!!!








________________________








ヒューーーードテッ









フィリックス
いってて…もうびっくりしたなぁ…急に地面が無くなるんだもの…




ぴょんぴょん🐇



フィリックス
あっまずい見失っちゃう!














フィリックス
…???
お茶会?してるのかな…




てくてくと歩いていくとそこには長いテーブルにたくさんの料理やティーカップなどが置かれていてどれも美味しそう。でも「知らない人のものは食べちゃいけないよ?」ってチャニヒョンから言われているので食べないでおこう。

でもなぁ…お腹すいたなぁ…おやつ食べてないし…
ちょっとぐらい…いいよね。





フィリックス
誰もいないよね…いただきます。



美味しそうだなあ…どれから食べようかな…

あ、このほうれん草とベーコンのキッシュとか美味しそう。食べよ。



(。・н・。)パクッ







フィリックス
!!!!

うんま!!!!


サクサクのパイの中にはバターやまろやかな生クリームがほうれん草とベーコンとものすごくいい塩梅に混ざりあってさながらハーモニーを奏でているようで。
とても幸せ。
いつまでも食べれちゃいそう。あっこのモンブランとかも美味しそうだし、プリンもチーズケーキも美味しそう。


誕生日ケーキもある。…ってことは誰かの誕生日なのかな…え、僕めっちゃまずいことしてる?やばい?
フィリックス
ま、食べちゃったものは仕方ないしね。この際だからもっと食べちゃおっと。お詫びにブラウニー作ればいいだけの話だし。





「あーーーーーー!!!!!」なんて言う怒号というか絶叫が右斜め後ろから聞こえてきて危うくキッシュを器官に詰まらせるとこだった…


誰だろ。




バンチャン
ちょっとちょっと何食べてんのさ!!!あーもう!
どうしよう…女王様の誕生日会に間に合わないよ!!!



そこに居たのは、長い白いハットを被ったチャニヒョン。
白いハットに青の線が入ってるからなんだか怪盗キッドみたいだけど、コスプレのイベントか何か?
フィリックス
っていうかチャニヒョン!こんなところにいたんだね。お使いから帰ったらいないからびっくりしたよ!
バンチャン
?!?!

いきなりヒョン呼びなんて…コミュ力どうなってるの?君。…それより…めっちゃ食べてんじゃん…どうすんのさ!数時間後には女王様の誕生日会なんだよ?!
フィリックス
たっ誕生日会?…やっやっぱりそうだったんだ。あーごめんね?チャニヒョン…
バンチャン
チャニ呼びされるほど親しくないし、いきなりヒョン呼びするなんて君のコミュ力はどうなってるのさ
フィリックス
えっ?だって…僕だよ?フィリックスだよ?いつもことある事に僕のこと幼女扱いするじゃん!忘れちゃったの?
バンチャン
し、知らないけど…はぁ…もう終わりだ
フィリックス
え、どうして?
バンチャン
……「女王の法律第一条、女王様の生誕の際にはいついかなる時も国民は女王様の生誕を心から祝う。」っていうのがあるでしょ?知らないの?
フィリックス
女王の法律?…法律違反するとどうなっちゃうの?
バンチャン
……死刑。
フィリックス
えっ?!?!?!
バンチャン
法律違反すると女王様が飼っているペット「アグラータ」っていう名前のやつに食われるとか何とか。ま、詳しくはしらないけどさ。
バンチャン
とんでもなく大きくて、そうだな…
あそこに大木があるでしょ?それぐらいかな。
フィリックス
あれぐらい…



あんなに立派な大木ぐらいの得体もしれない魔物?にチャニヒョン食べられちゃうの!?!?
しかも僕のせいで…どどどどどうしよう。



バンチャン
はぁ…何とか誕生日ケーキは無事だったから…せめてモンブランとかの代わりになるケーキがあればいいんだけど…例えば…チョコレートを使ったケーキとか




チョコレートを使ったケーキ…あっ!!!!!



フィリックス
ねぇ、チャニヒョン?ケーキに使う材料とミルクチョコレートあるかな?
バンチャン
あるけど…どうする気?
フィリックス
今からブラウニー作る!
バンチャン
えっ?!?!で、できるの?
フィリックス
あったりまえの助!!!
バンチャン
な、なんて?
フィリックス
さ、僕チョコレート砕くからチャニヒョンは粉物を混ぜてくれる?おねがーい
バンチャン
わ、わかったけど…大丈夫かなぁ…


________________________



















フィリックス
よし!できたァ〜!!!!
バンチャン
お、おぉ…!美味しそうだね
フィリックス
「美味しそう」じゃなくて「美味しい」んだよ!
バンチャン
そっか。ふふ。これなら女王様の誕生会に間に合うよ。ありがとう。
フィリックス
ううん。こっちこそ勝手に食べちゃってごめんね?あんまり美味しそうだったから。
バンチャン
美味しかったでしょ?
フィリックス
うん、とっても。全部チャニヒョン1人で作ったの?
バンチャン
いや、うさぎさんたちに手伝ってもらったんだ!
ツンデレなうさぎさんとマッチョなうさぎさんにね。
フィリックス
……!!!あっ!ねぇねぇ、チャニヒョン!そのうさぎさん達ってどこに行ったかわかるかな?僕そのうさぎさん達を追ってここまで来たんだ。
バンチャン
うーん。うさぎさんたちは女王の城に向かったから…きのこの森にいると思うよ。城までの道のりは長いからね休憩してると思う。
フィリックス
わかった!ありがとう!行かなきゃ!
バンチャン
え、ちょっと待って!一人で行く気?
フィリックス
え、うん。そうだけど…
バンチャン
きのこの森はね…見ない顔ぶれがいるとちょっとだけ意地悪することがあってね。君一人で行くのは危険だよ。
バンチャン
料理たちは完成したし…よし。僕も行く。
フィリックス
えっ。いいの?大丈夫?料理たち見てないと僕みたいな人が現れちゃったら今度こそ間に合わないよ?
バンチャン
大丈夫大丈夫。この帽子が見ててくれるよ。それっ!



するとチャニヒョンが被っていた帽子に足が生え手が生え目が開いて。料理たちを監視し始めた。
確かに、恐ろしくて料理たちに近づけないや。



バンチャン
よし、行こうか!
フィリックス
ありがとう。僕どうしてもそのうさぎさんたちのところに行かなきゃならないんだ。
バンチャン
あ、そうそう
フィリックス
???
バンチャン
僕君の名前聞いてなかったね。僕の名前は…君がさっき言ってた通り。チャニだよ。「ヒョン」って呼んでたってことは…年下?だよね?
フィリックス
うん。チャニヒョンより年下だよ!僕はフィリックス。
リクスって呼んでよ!
バンチャン
リクスね!OK!じゃあ早速行こうか!
フィリックス
おー!









プリ小説オーディオドラマ