新サイド
今日もかっこいいな。
なんて考えながら見てたら目が合って慌ててそらす。
びっくりした…
新しく赴任してきた鈴木大河先生。
かっこよくて優しくておまけに授業も分かりやすいのですぐに大人気の先生になった。
そんな先生を好きになった俺は毎日大河先生に会うために学校に来る。
いつもならすぐに眠くなっちゃう授業も好きな人の授業ならいくらでも聞ける。
黒板を見ると問題が書かれていて、どうやら今はその問題を解く時間らしい。
先生のことを考えていたのでもちろん聞いていないし解いてもいない。
勉強は嫌だけど大河先生と2人きりになれるならなんでもいいや。
放課後
近い…顔が近いよ。
机を2つ、くっつけていつもの授業より近くで教えて貰ってるから全く集中出来ない。
あ、いい匂いする。
柔軟剤の匂いかな?
ニコッと優しく微笑む先生にキュンとする。
大河先生がドアップで映ったと思ったら唇に温かい感触が…
キスされた?
しばらくして離れて行く唇に寂しさを感じる。
肯定の意味を込めて小さく頷くと再びキスされ、
口を少し開けると先生の舌が入ってくる。
目を閉じ、これから訪れる快楽に身を任せる…
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。