ウサギたちに案内されたのは
謎のトンネルを抜けた先にあるわずかに道として
機能してそうなところを追った先
口からはもう乾いた笑いしかでてこなかった
びっくりしすぎて一周まわってもう笑うしかない
ありえない光景だけど伯爵関係となるともう納得してしまう
伯爵ならなんでもありになるから
おれたちが見た光景は
道の先
広場のように小さな草花がたくさん咲いているところ
そこを丸く覆いかぶさるように木が並び
突き当りには大きな崖が
崖といってもおれたちがいるのは崖の下の方
だから目の前には岩の壁ができているような状態
そこにある窪み虹色に淡く発光している光の膜
軽く現代科学をすっ飛ばしたなにかのゲート
…ゲート?
いったい何の?
別の世界…?
いやまさかそんなわけは…
誰かが
え?という
その言葉を発したのは誰かがわからない
考える前におれたちは眩い光に包まれてしまったから
声を出す暇もなかった
本当に突然と起こったもの
気がついたら
おれたちはなにもない小高い丘の上にいた
当たりには元の世界に帰れるような出口もない
えぇ…、?
丘の下には大きい街があった
でもその街はおれたちの見慣れた街なんかではなく
木や石、レンガで作られたおとぎ話にでてくるような
家やお店が立ち並び
大きな通りには人がたくさん和気あいあいと
会話を楽しんでいるように見える
決して田舎というわけではないけれど
都会というわけでもない不思議な雰囲気をまとっている街
ツバメの指差した方向には
屋根よりかはるかに高い位置に人がいた
驚くべきことにその人はほうきにまたがって空を飛んでいる
まさか、と思う
コウモリが追いかけていたあの不審者の格好を
しているという人は本物の魔法使い?
きゅっと服の裾を掴むウサギの手はかすかに震えていた
おれたちは一体どこにきてしまってしまったのか
この世界は一体何なのか綺麗な夕焼けの中どうすればいいか
考えても解決案が浮かばなかった
おれたちは伯爵を探すために街へ行ってみることにした
そのテンションで宣伝行けるの…?
いやそれで変わるん…?
変わらないに一票
テンション高いから?
ようは勘
なんで??











編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!