そんなことを言われても、逆らったら怒られる
謝るしか、ない
努力した
気が狂うほど勉強し続けた
それでも、お義母様の期待値には届かない
落ちたものは落ちた
私は滑り止めの紅波学園に入ることになるだろう
流石に中卒にはならない
ガチャ
扉が開く音がした
このことをお義母様はお義父様に報告するだろう
きっと、またあることないことを言われるに違いない
聞きたくないのに、聞こえてしまう
今まで、私には何も無かった
趣味も、娯楽も、何も無い
ずっと、そんなふうに暮らしてた
全ては完璧を求めるお義母様のため
物を盗られたって
いくら怒鳴られたって
好きなものを壊されたって
私の部屋から趣味のものがなくなったときも、文句1つ言わず従い続けた
全てはお義母様のために
でも、私ではお義母様の期待値に届かなかった
でしょ?
失敗作でい続けたらこの世界に居場所はない
何も持たずにふらふらと外に出る
家からお義母様やお義父様の声が聞こえた気がしたが、私の耳には入らなかった
真冬の夜でも、不思議と寒くは無い
街灯に照らされた市街地には、誰も、いない
……でも、人影が、
















編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。