第23話

初恋の味は何味なのか分からない
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2026/01/04 09:47 更新
クロに連れられて来たあなたは、傷付いた顔をしていた。





でも、一瞬で切り替えられて、焼肉の時は、空元気な感じだった。






赤葦に、ムカついたのは、確かだけど、あなたが赤葦が好きなこと、痛感するし、邪魔をしたいとかなんて思わない。





そもそもそんなのめんどくさいし。




研磨「クロ」





黒尾「ん?」



研磨「話したいから、2人にしてもらっていい」





黒尾「…わかった」




クロは、俺の仕事部屋に行き、リビングに2人きりとなった。




「どうしたの、?研磨」



研磨「どうしたのは、こっちだよ。」




赤葦と何かあったのは気付いているけど、クロに説明してるだろうし、クロに話したこともう一度話して、苦しくて、泣くところなんて見たくない。





「喧嘩したの」




研磨「うん、だろうね」



「なんでそんな冷たいの」




研磨「…聞きたくないからだよ」





聞きたくない、好きな人の恋人の話なんて。




「…そっか、ごめん」




立ち上がって、あなたがある場所の前に立った。





「これ、」



研磨「毎年くれた必勝祈願のおまもり。作ってくれてたよね」




「うん」



研磨「ずっと取ってあるよ」





「そうなんだ」



クロは部員からの思い出として残してるだろうし、実際あの時いた部員はそうだ。




でも、俺は、好きな子がくれたという思い出で残しているから。





研磨「好きな人がくれたものだから」



「…っ、え」




研磨「好きだった、ずっと。出会った日から」




「…だって、研磨はいつも、私の…っ」



研磨「話聞いてたのも、話す口実が欲しかっただけ。」




「…ごめん、傷付けたね」





研磨「傷付けたって思うなら、ずっと幸せであり続けて」





好きな人の幸せは自分の幸せ。



ずっとこの言葉は、綺麗事だと思っていたけど、今の俺にはそうでは無いみたいで。





研磨「好きな人の幸せは、自分の幸せだから」




「…っ、」



研磨「振って早く。」





「ごめん、私、好きな人がいる。その人が大事だから」




研磨「…うん、ありがとう」






しばらくして、クロが戻ってきて、お酒なんて飲んじゃって、あなたは寝てしまった。





黒尾「吹っ切れた顔してんね」




研磨「幸せになってくれるみたいだから」




黒尾「…その王子様もそろそろ登場かな」






インターフォンがなり、クロが玄関まで行く。





赤葦が入ってきた。





研磨「次はないからね。」



赤葦が申し訳なさそうな顔をする。





研磨「後、ケリは付けさせて貰ったから」




赤葦「…そっか」





あなたを抱えて、帰っていく赤葦の背中をみて、ボーッとする。





研磨「…ばいばい、俺の初恋」









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