第7話

行く先 瑞希side
102
2022/02/06 01:39
早足で通りを歩いていると、見覚えのある後ろ姿が見えてきた







(あれ…、あなた?めずらしい、いつもはもっと行った駅前のところにいるのに…)








ここは駅前とは反対方向だ







なにか用事でもあるのか、はたまた








(僕に会いに来てくれてたり?)









もしかして、とすこし喜びながら声をかけた






……いや、かけようとした









「……え」









手をふろうと上げた手が止まる









「…なんで、病院…?」








あなたが病院の自動ドアを通っていったのだ







…なぜだろう








すこし、嫌な予感がする














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