駅の前に沢山の人々が集まっている…
その殆どが顔や名前…特徴などをよく知り合った仲だ…
桜花さんに要さん…凍夜さん…礼花さん…
懐かしい顔ぶれだ…
琴歌さんにペットボトルを差し出す琴也さん…
2人は最近再開するまでずっと喧嘩をしていたらしく…気まずかったらしい…仲直りが出来たとのことで少し嬉しそうに親しい兄弟の会話を見せてくれている…
琴歌さんの隣に月花さんがゆっくりと座る…その所作一つ一つからも月花さんの育ちの良さを彷彿とさせるものが感じられる…
雪花ちゃんの大きな声が聞こえる…
決して怒っているわけではないように感じ取れる…
話の内容を耳に入れていると桜花さんと要さんがお付き合いを始めた…というような内容がわかった…
本当に…以前の私からは考えられないぐらいに幸せだ…
こんなに沢山の人に囲まれて…優しく温かく見守ってもらえて…こんなに嬉しいこと…過去に今まであっただろうか…
凍夜さんがいつの間にか私の後ろに立っていた…凍夜さんの大きな手が私の肩に優しく置かれる…
こんな感じの行動も…家族なんだな…と一つ一つ感じさせられる…
凍夜さんがまじまじと私を見つめてから…少し首を傾げて苦笑いする…変化は感じられるが具体的な部分が分からなくて申し訳ない…と言っているようだ…
凍夜さんが声を潜めるようにして低くする…
その緊張感が一瞬にして広がったのに気づき…私は深く一回頷いた…













編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!