Noside
ロイが口に白い手袋をつけた手を持っていて小さく笑う…
「ロゼの言う通りだよ」とロイは笑った…
「だからこそ…君なら分かるはずだ。」
ロゼは一瞬大きく目を見開く…
『Kneel』
ロイがそう冷たく吐き捨てるように放った言葉にロゼの体は有無を言わせず…なすすべなく従った…
ロゼが下を向きながら…この場を切り抜ける方法を思考を回転させて探している…
コツン…コツン…
ロイの黒い革靴のつま先が反対を向き…視界から離れていく…
離れた所から声が聞こえてくる…
口が開かない…声が発せられない…
ギイィ…、バタン…
ガクッ…
ロイが部屋から出て,この部屋の扉が閉められたのと同時に術は解除され…身動きが取れるようになった…
ロゼはすぐに扉を飛び開けた…
バンッ…!!
しかし…廊下には誰もおらず…ただ窓の外に天帝園の清々しい程の…今では不安になる程の青空が広がっているだけだった…













編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。