第41話

40!!
221
2024/05/20 05:00 更新
Noside
ロゼ
ロゼ
ロイ…お願いだから何か言ってくれ…
ロゼが眉間にシワを寄せ…苦しそうに,悔しそうに焦っているような…でも何が何だか分からないといった様子でロイに語りかける…
ロイ
ロイ
 
ロイ
ロイ
そうだな…
ロイは視線の向きは変えず、ただ自分に対して快い感情を抱いているとは冗談でも言えない…そのような表情をしている相手を一点に見つめている…
ロイ
ロイ
…ロゼ,君は何も悪くない
これは私の落ち度だ。君は一切関与していない。
ロイ
ロイ
君は、関与してはいけない。
ロイ
ロイ
…いいね?
そういうと,ロイは目元を柔らかくして微笑んでみせた…
ロゼ
ロゼ
ロイ…!!!
我はそういう事を聞きたいんじゃない!!
ロイ
ロイ
どうしたんだ?ロゼ…君らしくないじゃないか?
ロゼの怒鳴り声に対してもロイは表情を先程の笑みから表情も気配やオーラの乱れも一切変化させずにロゼを見つめ続けている…
ロゼ
ロゼ
(なんでこうも…ロイはおかしいんだ!!!?我の言っていることが分からないとでも言うのか!?)
ロイ
ロイ
そろそろ時間だから良いかな?
君と話すのはとても楽しいから好きなのだけれど…このあと大事な用があるものでね…
カタンッ…
目を伏せて,柔らかい笑みをたずさえたままロイは立ち上がった…
ロゼ
ロゼ
ロイッッ!!
パシッ…
ロゼの黒い手袋をつけた手がロイの体の動きを止める…
腕や手に力が入っている…簡単には振り払えない程だろう…
ロゼ
ロゼ
毎回黙っていたが…今日という今日はお前が何か答えるまで我はこの手を離すつもりはないぞ!!!
ロイ
ロイ
ロゼ…
ロイが悲しそうに笑う…
ロゼ
ロゼ
ロイ…頼むから話を
ロイ
ロイ
君は優しいんだね…
ロゼが言いかけていた言葉をロイが遮る…その重苦しい雰囲気の中で放たれた言葉は予想外だったのだろう…
ロゼは困惑したように目を見開いている…が,すぐに我に返りキッと先ほどと同じようにロイを睨んだ…
ロイ
ロイ
悪いね,ロゼ…
私は君に手を出そうなんて考えてはいないし…この世界や女帝様を危険に晒そうだなんて考えてはいない…だけれど,私はミスをしたんだ…
そう簡単に許されることじゃない…
ロゼ
ロゼ
な、何を言っているんだ…?
ロイが淡々としているのに対して…ロゼの声は…ロイの言葉に対する彼女の返答は上ずっている…声に不安や疑問…焦燥といった感情が顕著に現れている…
いつも冷静な彼女からは予想ができないだろう…
ロイ
ロイ
ようやくここまで漕ぎ着けたんだ…
ロイ
ロイ
この機会は逃せない…
ロイ
ロイ
だが…君は頑固だし芯が強いし…簡単には意見を曲げてはくれないだろう?
私は君と誰よりも一緒にいたから分かるんだ
ロイは少し優しげに微笑む…
その目には仲間を思う優しげな光が灯されている…
ロゼ
ロゼ
ロイ…
少し安心したようにロゼは全身の力を緩める…
ロゼ
ロゼ
…それはお互い様じゃないのか?
ロゼは少し顔に笑みを写し出す…
少し空気が柔らかくなったのを感じた…

プリ小説オーディオドラマ