第2話

入学式当日 〈登校〉
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2026/04/03 05:49 更新
もう一度持ち物を一通り確認した私は、スマホのマップとにらめっこをしながら駅に歩いた。もちろん到着予定時間は1時間くらい余裕を持って。
あなた
うーんと…駅はここであってる、よね?
あなた
ここで3番線に乗って…3駅またいで4駅目のイカゲーム学園第二校舎前駅で降りて…少し歩く……
わざわざ一人暮らしをしているのに電車に乗らなきゃならない理由は、学園が広すぎるからだ。確か、次の次の駅からしばらく学園の敷地内だったはず。寮もあるのだが、親が渋りに渋ったせいで入学がぎりぎりになってしまい、私が申し込んだ時にはいっぱいになってしまっていた。
結果学園都市内の寮には住めず、少し…いや、結構遠い今のアパートに住んでいる。
あなた
この駅で降りて……ここを左?いや、まっすぐ??
マップと自分の勘を信じてにらめっこを継続しつつ、てくてく進んでいくと不意に話しかけられる。
セミ
キミ、イカゲーム学園の新入生?
あなた
!?!?は、はい!そう、です………
セミ
道、こっちじゃなくてあっちかな。
セミ
この辺、初めてだと難しいよね。良かったら一緒に行こうか?
あなた
ぁ、ありがとうございます.....いいんですか?
セミ
気にしないで。どうせ同じ道だから
恐らく先輩?を道を歩きながらちらりと見やると目が合った。反射的にぱっと目をそらす。
セミ
どうしたの?
あなた
い、いえ…あの……
セミ
あぁ、私の名前?私はセミ。高等部2年生。
あなた
私、はあなたです…よろしくお願いします
セミ
よろしくね
それ以上話すこともなくなって、お互い無言で歩く。なんだか気まずいような、満ち足りたような、不思議な気分だ。
セミ
ほら、ここが校門
セミ
新入生はあっちね。私は仕事があるから
あなた
はい。本当にありがとうございました…!
セミ先輩と別れて、朝からいい出会いがあった、とうきうきしながら言われた方へ向かう。
教科書類を受け取って昇降口のほうに向かうと、クラス分けが書いてあった。当然のごとく、私の知り合いの名前はない。

五度見くらいして自分のクラスを覚えたら、教室に向かう。まさかの一年生が最上階の6階だ。

ひいひい言いながらようやく教室について、自分の席に座る。
あなた
ぜぇ、ぜぇ、まだ誰もいないか…..助かった.....
あなた
ぜぇ、はぁ…....こんな恥ずかしい姿を…..見せるわけには、いかないからな…..

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