第6話

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2026/02/26 12:11 更新






夜。


部屋は暗く、ゲームの画面だけが青く光っている。

めるとはコントローラーを置き、天井を見上げた。




── なんで、最近、みかさが俺から離れるんだろう。
 



笑顔で返事はしてくれる。

でも、目は逸らす。


手を伸ばしても、届かない気がする。


小さいころ、みかさはよく俺の手を握った。

隣にいた。


けど今は、違う。


俺は完璧でいることしか知らなかった。

何でもできることで、みかさを守ろうとしてた。


でも。

……守れてなかったのか。



目を閉じる。

あの頃、みかさは泣いて、俺の腕を探していた。


そのとき、心の奥で小さな声が聞こえた。


mk
……ちっちゃいころにもどれたらな


……え。


聞こえた。


みかさの声。


呟き。


お願いみたいな声。  



俺も、気づかないふりをしていた。

心の奥で、同じことを思った。


ml
俺も……戻れたらな


誰にも言えないけど、同じ気持ち。



──その瞬間、胸が熱くなった。



体が、小さくなるような感覚。

視界が高くなる。

手足が重く、柔らかくなる。

なにこれ。  

 

……みかさ?  



布団の中、ちいさな手、ちいさな体。

俺の願いと重なったのか。



いや、これは……。


俺たち、二人分の願い。

重なったんだ。


同じ夜に。

同じ思いで。 


世界が、少しだけ変わった。

明日、きっと、みかさは幼くなっている。


そして俺は。

近くにいても、手を出せない距離になる。



──逃げない。
 
  守らなきゃ。



たとえ、みかさが俺を避けても。


いつか、隣で、抱きしめるために。




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