第5話

『1』#4
82
2024/05/25 22:18
茶子 side
それからわたすは、この少女の後をついて歩いた。
???
つきましたよ。ここです。
茶子
ここは……?
そこには巨大な洋館が建っていた。
???
ここが今日から茶子さんの家になるんですよ。
茶子
え?こんな広いところが?
???
まぁはい。茶子さんだけじゃないですけどね
???
とりあえず入りましょう。
茶子
はい
???
ただいま!
Sレイマリ
おかえり〜
ガンマス
あれ?その子は?
???
この子は茶子。あなた達と同じよ。
茶子
え、えと、茶子と言います…!
???
じゃ、私は仕事をしてくるから〜
???
仲良くしたげてね!
ガンマス
えーと、茶子さん?でいいの?
茶子
あ、はい。大丈夫です……
Sレイマリ
茶子さんは何でここに来たのー?
茶子
え、えと……カクカクシカジカで……
ガンマス
はー、なるほどな…
茶子
…あの女の子が、願いを叶えてくれるって……
ガンマス
うん、本当だよ!!
Sレイマリ
あの子は____っていうんだよ〜
茶子
_____……そうなんですか
それから、わたすはこのガンマスさんとレイマリさんにこの館のこと、この世界のこと、条件のことを聞いた。
茶子
代償…?
ガンマス
うん。妹さんを助けに行くのは、君じゃない。アリスだよ。
ガンマス
茶子さんは〜ここの不思議の国に行ってもらうことになってるよ。
ガンマスさんは地図を広げ、赤い土地を指さした。
ガンマス
ここで、次のアリスが来るのを待つ。
ガンマス
そして来たアリスに、妹を探してもらう。そうだなぁ、条件をつけてみたら?
茶子
条件……?
ガンマス
うん。
Sレイマリ
例えば、何日後までに見つけられなかったら……とかさ?
茶子
え、でも……
ガンマス
茶子さん。
茶子
はっはい!
ガンマス
……この世界に、情なんて必要ないんだよ。
茶子
え?
ガンマス
情けとかさ、そういう心を持ってるやつから滅びていく。朽ち果てていく。
ガンマス
ここはそういう世界なんだよ。
茶子
……
Sレイマリ
ま、ここは彼岸ですからね〜。此岸の理屈なんて通用しないんですよ。
茶子
え……?ここって、彼岸なんですか…?
ガンマス
え、知らなかったの?
茶子
は、はい。
ガンマス
じゃあ説明してあげるよ。
ガンマス
ここは此岸ではない。あの穴に落ちた時点で、死者同然。ここは彼岸。残酷なものだけが生き残れる、地獄の世界。ってとこかな、
Sレイマリ
帰ることもできるけどね〜
それから、この世界のこと、わたすのやるべき事、代償のこと、…情けはいらないこと、などを聞いた
ガンマス
……それじゃ、頑張ってね。
Sレイマリ
行ってらっしゃ〜い
茶子
は、はい!ありがとうございました…!!
指定された場所……森の奥の、小屋の様な場所にいた。ここが私の家なのだという。
茶子
菓子を連れ戻す為、菓子のため、菓子のため……
菓子のためだから、どんな犠牲を出そうが仕方ない

そう、ひたすら自分に言い聞かせた。










そんな生活を続けて、何年経っただろう。
茶子
……!!人の気配…?
不思議の国の入口に、人の気配を感じる。




向かってみると、人が倒れていた。

小屋に連れて帰り、ベッドに寝かせておいた。
それからは簡単だった。

相手の警戒を解き、望みを伝え、相手の願い……まぁここから出たいでしょうし…出口の場所を交換条件としてだす。
……ごめんなさいね。ぐさおさん。




わたす、どうしても菓子といたいの。
茶子
じゃあ、条件です。
茶子
1週間以内に、菓子を見つけ、わたすのところに連れてくること。もし、連れて来れなかったら……
茶子
……まぁ、考えておきますよ。
ぐさお
……では、探しに行きますね。
そういって、ぐさおさんは飛び出していった。
???
よっ……と、アリスは見つかったんですか?
茶子
はい。ついさっき出ていきましたよ
???
よかったですね。……ま、見つけてくれるかは別として、ですが。
茶子
きっと大丈夫ですよ。
???
じゃあ、はいどうぞ。
???
この砂時計が落ちきったら丁度1週間…それでに戻ってこなかったら…ね?
茶子
……はい、そうですね。
???
茶子さんもすっかり染まりましたねぇ
???
いいですよ、私好きです、こういう人間。
茶子
もう死んでますけどねw
きっと今、わたすはとても悪い笑みを浮かべているのだろう。
頑張ってください、ぐさおさん。























"わたす"の狂気に、呑み込まれないように。
追記
むむ
スポットライトありがとうございます!!!!!✨✨✨
むむ
あの、ヘッダーにさせていただいてもよろしいでしょうか……?(
むむ
通知鳴らしてたらすみません💦
むむ
ばいちゃ!!

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