「お菓子あげんからイタズラしてや」
『はっ!?』
え、最初からこれ目的?
んん〜、勝った感じでこっちを見てくる駿に嫌気が刺して、見返してやりたい…って思うんよ。
あっ、今の私の格好……悪魔、だ。
『へへ、ええの?イタズラしちゃうで?』
「強気やな」
『駿がそう言ったんやからね?』
駿のTシャツの緩めの襟を引っ張って、鎖骨の辺りまで見えるようにする。
「え、なにすんの…」
白い首に口を近づけて…ふと上を見上げれば目を閉じて待ってる駿。
チュー、するんじゃなくてすっとポケットから取り出したカボチャのシールを貼った。
「へ」
『イタズラ、どうやった』
「んもぉ、騙したな??」
『騙してへんもん。普通のイタズラしただけやもーん』
拗ねた顔をしてる駿が面白くて笑ってると。
ちゅっ
「イタズラの仕返し」
『…ずるい』
「可愛すぎるあなたが悪い」
そう言われた数秒後にはもう一度唇が重なった。
幸せいっぱいのHalloween












編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!