第92話

#91 憂鬱な日も
4,037
2020/06/24 12:00 更新




『駿っ??』



「合鍵で入ったんやけど…あなた、顔色悪かったから」



『…ごめ、』



「大丈夫?お腹。」



『…え?』



「やって、机の上に薬置いてあったし…」



気づいて、くれたんや…



「薬飲む?お水あるで」



『うん、飲む』



ベッドサイドのテーブルには水が用意されていた。



『ん…にがぁ……』



「よく飲めたな」



やさしく頭を撫でてくれる。
その手はあったかくて。



「今日仕事やったん?」



『うん』



「大変やったやろ。お疲れ様」



ぎゅっと包まれると優しく私の体を横にしてくれる。



「まだ寝る?」



『うん…』



「俺ここおるからさ。手繋いでたるな。」



ここにおって?っていう前に駿自ら手を繋いでくれる。
その優しさがたまらなく好きなの。



『ありがとう…大好き』



「…1回だけ、でええから……キス、してええ?」



『え?』



「あなたが可愛すぎて…我慢できひんねん…」



『ん、ええよ』



音を立てずにゆっくりと重なる唇。



「…んっ、ありがと、あなた」



『…うん……』



頭を撫でられる度、眠くなってきて瞼が重くて。



「ふふ…おやすみ、あなた」



『おやすみ…駿……』










隣に駿がいてくれるだけで、痛みもイライラもすっと
消えていった。


どんな錠剤よりも、駿が1番のお薬かも…なんて。笑

















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