『駿っ??』
「合鍵で入ったんやけど…あなた、顔色悪かったから」
『…ごめ、』
「大丈夫?お腹。」
『…え?』
「やって、机の上に薬置いてあったし…」
気づいて、くれたんや…
「薬飲む?お水あるで」
『うん、飲む』
ベッドサイドのテーブルには水が用意されていた。
『ん…にがぁ……』
「よく飲めたな」
やさしく頭を撫でてくれる。
その手はあったかくて。
「今日仕事やったん?」
『うん』
「大変やったやろ。お疲れ様」
ぎゅっと包まれると優しく私の体を横にしてくれる。
「まだ寝る?」
『うん…』
「俺ここおるからさ。手繋いでたるな。」
ここにおって?っていう前に駿自ら手を繋いでくれる。
その優しさがたまらなく好きなの。
『ありがとう…大好き』
「…1回だけ、でええから……キス、してええ?」
『え?』
「あなたが可愛すぎて…我慢できひんねん…」
『ん、ええよ』
音を立てずにゆっくりと重なる唇。
「…んっ、ありがと、あなた」
『…うん……』
頭を撫でられる度、眠くなってきて瞼が重くて。
「ふふ…おやすみ、あなた」
『おやすみ…駿……』
隣に駿がいてくれるだけで、痛みもイライラもすっと
消えていった。
どんな錠剤よりも、駿が1番のお薬かも…なんて。笑












編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!