青井 らだお 視点
黒いサングラスに青色のスーツ。
背中には刀を背負ってる人。
青色のニット帽。赤いマフラー。
いかにも冬のように着込んでいる人。
俺と雰囲気が似ている人が、本署の前に居た。
唐突にやってきたのだ。
俺以外の署員は、事件対応で出っ張らっている。
取り敢えず、市長に色々話そう…。
話はそれからだ。
市長に聞いた結果、歪みかすら分からないらしい。
1つ分かるとしたら、この2人以外にも何人か居ることだ。
うげー…まじか…、と心の中で愚痴りながら
やってきた2人を見る。
市長と二人で話した結果、
「取り敢えず、全員集めよう」という事になって
市長がTwiXで呟いてくれた。
そう言いながら、2人に向き合う。
1人テンションが可笑しいが置いとこう。
なんか良くわかんないけど、俺が増えたんだよね、
とひのらんに説明する。
はぇー…そんな事あるんすねぇ…、と
息を漏らしながら、そう言う。
取り敢えず、署員に知らせねぇとだよな…、
と呟きながら、無線に声をかける。
…実際俺も状況が分かっていないので、
言葉が可笑しくなる。
無線から色んな声が聞こえてくるのを無視しながら、
署員が本署前に来るのを待つことにする。
…というかスルーしたけど…
黒サングラスの俺にそう声を掛けると、
当たり前の事を聞くな、とでも言うように
俺を睨んできた。
成瀬がなに言ってんだ、みたいな顔でこちらを見てくる。
その時、ちょうど市長がTwiXで
俺の事情について呟いてくれた。
そう返事し、成瀬はスマホを開いた。
すると、あ〜…と納得の声を出す。
さて…あと何人俺の分身がいるのやら…
そう思うと、俺もため息が出るばかりだった。
結構投稿頻度高くないすかぁ!?(((
…ま、最初だけですよ。はい。()
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。