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第4話

 ♡ 3
536
2024/02/03 06:40







あなた
あー!!!全然成功してる感じしない!!
中原 中也 .
落ち着けよ…まだ初めて1週間だろうが
あなた
だってさあ、あんなに余裕そうだと心折れるよ
あなた
まったく嫉妬してないじゃんか


メンタル鬼強の私でも、流石にあそこまで無反応だと心に来る。


まるで好きなのは私だけみたいで、無性に辛くなるのだ。


中原 中也 .
…ンな泣きそうな顔するなよ、お前らしくねェ
あなた
だって…
中原 中也 .
あと、あなたのことが好きなのは太宰だけじゃねェってこと、忘れんなよ
あなた
え…?太宰さん以外に?
あなた
だれ?
中原 中也 .
さぁな?此処から家までは遠いし、送って行くか?
あなた
良いよ、今は太宰さんも見てないし
あなた
また明日ね!
中原 中也 .
そうかよ。また明日な


___ ここで中也に素直に送って貰えば良かったと、今更ながら後悔している。

























太宰 治 .
あなた、今時間はあるかい?
あなた
はい!どうされました?
太宰 治 .
少し話したいことがあってね
太宰 治 .
此処だと話しづらい、二人きりの場所にしよう
あなた
分かり、ました


何この雰囲気。もしかして別れるとか??


嫉妬してるとかそういう感じじゃないよね、これ。

太宰 治 .
君、最近中也と距離が近いよね
あなた
え?中也と?
太宰 治 .
前なんて二人きりで飲みに行ったようだけど。


やっぱり嫉妬してる??


怒っているような表情をする太宰さんに一瞬その考えが頭をよぎるが、太宰さんに限ってそれはきっとない。

あなた
ご、御免なさい
あなた
でも!私が好きなのは、太宰さんだけですから

一応弁解するも、ジリジリ距離を縮めてくる。


そのまま壁に手をつかれ、逃げ場を失う。
あなた
太宰、さん?
太宰 治 .
君は私の彼女だということを理解してみないようだね
太宰 治 .
私がどれだけあなたを愛しているのかも、ね。
あなた
ひッ…


前言撤回。やっぱりこれ、嫉妬してるよね。


首をそっとなぞった太宰さんに、今まで感じなかったはずの恐怖で心がいっぱいになった。





太宰 治 .
君には躾が足りていなかったみたいだ
太宰 治 .
きちんと躾し直すとしようか






________ 次の瞬間、私は意識を失った 。




 “ 嫉妬に狂うまで、残り0分 “

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