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第1話

新しい使用人
838
2026/04/09 17:58 更新


beomgyu
beomgyu
ふぁ〜あ、眠すぎ...。

ぽかぽかと春の陽射しが差し込む執務室で
ボムギュは猫背で退屈そうに書類を眺めていた。

黒髪が光に透けて、その美しさはまるで絵画の世界の住人のよう。

しかしそんな賞賛が現実で聞こえるはずもなく...
taehyun
taehyun
殿下、姿勢が悪いですよ。

実際耳にしたのは、このような説教であった。
beomgyu
beomgyu
...んえ?

聞いた事のない声に思わず顔を上げると、
そこには見知らぬ青年が立っていた。

余白の無い整った顔立ちで、どこか ( かなり ) 近寄りがたい雰囲気。
黒い使用人服は生まれた時から着ていたのか?という程、妙に似合っていた。

beomgyu
beomgyu
...君は?

ボムギュが首を傾げると、青年は深く一礼した。
taehyun
taehyun
本日より、殿下の側仕えを務めさせていただくテヒョンと申します。
beomgyu
beomgyu
あっ、君が新しい人か!よろしくね!
beomgyu
beomgyu
知ってると思うけど僕はボムギュ!
beomgyu
beomgyu
呼び方はなんでもいいからね!

明るく次々と話しかけるボムギュに、テヒョンの表情は変わらない。

taehyun
taehyun
はい、殿下とお呼びします。よろしくお願いします。
taehyun
taehyun
それでは早速ですが、午後の予定を確認させていただきます。
テヒョンはボムギュが散らかした書類を一纏めにし、
ドサッと少し乱暴に机の隅に追いやった。

ボムギュはそれを見て、瞬時にテヒョンがどういう人なのかを理解した。

beomgyu
beomgyu
あー、真面目だねえ。前の使用人さんはもっと緩かったのに...
taehyun
taehyun
それは随分と...職務怠慢な方だったんですね。
beomgyu
beomgyu
えっ、

正直すぎるテヒョンに、ボムギュは思わず笑ってしまった。
beomgyu
beomgyu
ごめん怒ってる?笑
taehyun
taehyun
いえ、事実を述べたのみです。
beomgyu
beomgyu
ふふ、テヒョンって結構おもしろいね笑
taehyun
taehyun
 ...どこがです?
beomgyu
beomgyu
へへ、これから仲良くしようね!

ボムギュがにっこり笑うと、テヒョンの頬がほんの少し赤くなった気がした。

でもすぐに真顔に戻って、淡々と予定を読み上げ始めるのだった。



その日の夕方、ボムギュは庭園を散歩していた。
そしてその後ろを、テヒョンは一定の距離を保ちながら歩いていた。

beomgyu
beomgyu
 ...〜で、僕もうほんっとに驚いちゃったわけ!
taehyun
taehyun
そうなんですか。
beomgyu
beomgyu
だってまさかそこにあるとは思わないでしょ!?
taehyun
taehyun
まあ、そうですね。
beomgyu
beomgyu
.....。
beomgyu
beomgyu
...ねえ、もっと近くに来てよ!これ話しにくいよ。
taehyun
taehyun
殿下との適切な距離を保っているだけです。
beomgyu
beomgyu
堅苦しいなあ。僕、友達みたいに話せる人の方が好きだな
ボムギュが急にくるりと振り返ると、テヒョンとぶつかりそうになった。
慌てて止まろうとしてバランスを崩す。
beomgyu
beomgyu
わっ!
beomgyu
beomgyu
.....?

ガシッと掴まれた感覚がして目を恐る恐る開けると

テヒョンの腕がボムギュの全身を支えていた。

至近距離で見上げると、テヒョンの綺麗な黒い瞳と目が合う。
beomgyu
beomgyu
ご、ごめんありがとう!
なぜかドキドキして、ボムギュは慌ててバッと身体を離した。
taehyun
taehyun
いえ。お怪我無くて良かったです。
taehyun
taehyun
殿下、もう少し周りを見て歩いてくださいね。
beomgyu
beomgyu
う、ごめんなさい...。
子どもみたいにしょんぼりと肩を落とし素直に謝る
ボムギュを見て、テヒョンは小さく息を吐いた。
taehyun
taehyun
まったく...。目が離せませんね。

上から降ってくるその声は呆れつつも、どこか優しかった。





夜、自室でベッドに横になりながら、ボムギュは今日のことを思い返していた。
beomgyu
beomgyu
(テヒョン、あんな感じだけど...まあ優しいのかな...?)

正直、最初はテヒョンが怖かった。

だって隙が無さすぎるし、
瞳も腰に構えた剣そのものみたいに鋭そうで、
言葉遣いも冷たそうなんだもん。

でも、あの温かい腕の感触と
低くて優しい声色を思い出すと、胸が暖かくなって

そして何故か、ざわざわする。
beomgyu
beomgyu
...変なの。早く寝よう...。





一方、全ての業務を終えやっと使用人部屋に戻れた
テヒョンは大きなため息をついていた。
taehyun
taehyun
はあ...噂には聞いていたけど想像以上に...
taehyun
taehyun
( ...綺麗で、無防備な人...。)

あの現実離れした美しい顔立ちと儚げな雰囲気。
それだけでも心臓に悪いのに

それに似合わない無邪気な笑顔と王子らしからぬ仕草を思い出して、テヒョンは思わず頬を押さえた。
taehyun
taehyun
...なんか、おかしいな自分。

初日からこれは、大変なことになりそうだ。






こんにちは🌱
急ですが🐿🧸の宮廷ロマンス(❓)を書きたくなってしまいました🥺 ので、始動です!
頭を空っぽにして読めるドキドキほのぼのハッピーなお話です♩
短編の方は今2,3個程調整しているので、もう少ししたらあげます📖

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