前の話
一覧へ
次の話

第1話

1人目の王子様
26
2021/10/02 13:55 更新
茜
もーーーー!!!なんなの
現在私は、数学のテストの補習を受けていた。
茜
なんで、こんな事に…。
一人目の王子様
一人目の王子様
それは、お前の頭が悪いからだろ?
茜
あんただって、補習組のくせに。
一人目の王子様
一人目の王子様
俺はいいんだよ。俺は。
茜
なんで、2回言った?
私は、ツッコミを入れた。
一人目の王子様
一人目の王子様
大事な所だから、2回入れたんだよ。
茜
ふーん
一人目の王子様
一人目の王子様
んなことより、さっさと終わらせるぞ。
茜
そんな簡単に言うけどさ、問題自体が難しすぎて出来るわけないじゃん!
一人目の王子様
一人目の王子様
あー、一回見せてみろ。
そう言われて、私は解いた問題を見せた。
一人目の王子様
一人目の王子様
ここ、途中式が間違ってるから答えが合わないんじゃないのか?
茜
え、どこどこ?
一人目の王子様
一人目の王子様
ここだよ。
私は、間違っている所をもう一度見直して解き直そうとした。
茜
最後まで解けたー!!
一人目の王子様
一人目の王子様
やったな、茜!
茜
うん、さーて終わったし、後は職員室に行って渡しに行くだけ…と。
私は、帰り支度をしようとしたその時。
一人目の王子様
一人目の王子様
ねぇ、お礼は?
茜
え?
茜
お礼?
一人目の王子様
一人目の王子様
茜に勉強教えてやったお礼だよ。
茜
ななな、卑怯だぞ!
一人目の王子様
一人目の王子様
まぁまぁ、お礼って言っても簡単だよ?
茜
ど、どんなもの?
一人目の王子様
一人目の王子様
頬っぺたにキス。
茜
お断りします
そう言い、私は光の速さで逃げようとした。
だが…
一人目の王子様
一人目の王子様
そう簡単に逃す訳ないじゃん。
そのまま私は壁ドンされ、身動きが取れなくてなってしまった。
必死に逃げる術を考えるが、何も思い浮かばず、時間だけが過ぎていくと
一人目の王子様
一人目の王子様
逃げ出そうとしたから、お仕置きが必要かな
茜
!?!?
〇〇の手のひらが私の頬に触れ、次第に顔をゆっくり引き寄せた。
そして、低いトーンで耳元に囁いた。
一人目の王子様
一人目の王子様
逃げんなよ、俺はもっとお前といたい
その声に、私は腰が抜けそうになった。
背筋に電流が走った感覚になり、私は床にへたりこんでしまった。
茜
は、恥ずかしいよぉ…
一人目の王子様
一人目の王子様
!?
その時、私は知らなかった。
私は、恥ずかしくて、耳元まで赤面していた事を。
その表情に、〇〇は更に顔を近づけた。
一人目の王子様
一人目の王子様
なぁ、このまま…キス、してもいい…か?
茜
!?!?
私は、止めなきゃいけないのに声が出なかった。
どうしよう、このままじゃ本当にキスされる…。
吐息と吐息が近くで感じられるような距離まで、顔が近くにあり、私は拒むことができず、瞳をギュッと閉じた。
が、次の瞬間。
先生
先生
おー、ちゃんとやってるか補習組ー、ん?
先生
先生
何床に倒れ込んでんだ、お前
茜
(危なかったぁ、あと少しで先生に見られる所だった)
茜
さ、さぁ、眠くなったんじゃないですかね
一人目の王子様
一人目の王子様
……
先生
先生
なんだ、お前も終わったのか?
一人目の王子様
一人目の王子様
…、止めに入るなんて、先生も茜に気があるんですか?
先生
先生
…何馬鹿な事言ってんだ、終わったなら寄り道せずにさっと帰れ。
そう言い、私は慌てて教室を出て、その場を後にした。
茜
(びっくりした…まだ、ドキドキ言ってる)
茜
(驚いただけだよ、…うん、きっとそうだよ。)
そう自分に言い聞かせるように、私は帰宅した。
その間。
先生
先生
なんだ、まだ帰らんのか?
一人目の王子様
一人目の王子様
…先生、さっき扉の前にずっといましたよね?
先生
先生
…なんの事だが。
一人目の王子様
一人目の王子様
また、そうやってはぐらかすんですね。
先生
先生
…いいから、さっさと帰りなさい。
一人目の王子様
一人目の王子様
…。
そう言い、〇〇は学校を後にした。
先生
先生
…はぁ、中々鋭い子だな…。

プリ小説オーディオドラマ