店内には 、かすかに甘い匂いが漂っていた 。
オーブンの奥で焼かれるパンの香りが 、
朝の空気に溶けていく 。
木製の棚に
色とりどりのリボンが散らばっている 。
私は 、
包装用の布を手に取りながら首を傾げた 。
あなたの下の名前が小さく舌を出して笑う 。
そんなやり取りをしていると 、
奥から声がかかった 。
店主の佐藤さんが 、
顔を赤くしながら笑っている 。
甘寧が手を止めて
カウンターの方を振り向く 。
佐藤さんがふと手を止めて 、
窓の外を見た 。
3人の笑い声が店内に響く 。
___ 開店まで 、あと少し 。
窓から差し込む光が 、
飾りつけたリボンをきらきらと照らしていた 。












編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。