前の話
一覧へ
次の話

第64話

#53 修羅場
878
2026/10/11 18:19 更新
あなた
ほ、く…

松田.
松田.
北斗くんじゃないっすか!!
お疲れ様っす!


元太のテンションは変わらない。
でも北斗の鋭い目線も変わりはしない。
 
松村.
松村.
手、離して貰える?
 
松田.
松田.
俺、あなたちゃんのこと好きです

松田.
松田.
北斗くんが彼氏だろうと俺は諦めません


北斗は元太の手を雑に振りほどいた。

松村.
松村.
離せっつってんの
 
松田.
松田.
何イライラしてんすか笑
あなたちゃんが取られそうからですか?笑
 
松村.
松村.
お前ッ!!

あなた
やめてってッ!!


周りのお客さんにも迷惑がかかる。
 
松田.
松田.
今のこの時間は俺が取ったんで戻ってください?
 
どうしてそんなに喧嘩売れるんだろう。
先輩なんだよね?、

松村.
松村.
お前にあなたの時間を使うなんてあなたの時間が無駄だよ
 
松村.
松村.
あなた帰ろう


この状況に頭が追いつかなくて北斗の言葉に
返答できない。
 
松村.
松村.
早くッ、


私の手を勢いよく引っ張った。力が強くて少し痛い。
お店の外に出ると私は腕を振りほどいた。
 
あなた
痛いってッ!!!
 
松村.
松村.
あ、ごめん……


気まずい。どうしたらいいんだろうこの状況。
 
あなた
、元太とはなんともないから
 
松村.
松村.
なに、呼び捨てで呼んでんの
 
あなた
呼んでって言われたし面倒くさくなるかなって思っただけ

あなた
いきなり大声出さないでよ、お客さんに迷惑でしょ


私がそう言うと北斗は黙って下を向いた。
 
松村.
松村.
、仕方ないでしょ
 
あなた
なにが

松村.
松村.
俺はッ!!自信ないんだって、あなたの彼氏だって自信満々に言う勇気はない、!
 
松村.
松村.
だから取られるかもって……俺の気持ちもわかって、


今にも泣きそうな顔で訴える北斗を見て、私は北斗を
泣かせてしまうくらい重大なことをしてしまったのだと
やっと自覚した。
 
あなた
、ごめん……私が悪かった
 
松村.
松村.
あなたは悪くないでしょ、
あなたを好きになる気持ちだってわかる


こういう時でも北斗は私のせいにはしない。
 
あなた
ごめんなさい、

松村.
松村.
謝らないでって
俺の彼女でいてくれるんでしょ?

あなた
もちろんッ!!
 
松村.
松村.
じゃあいいよ、笑

プリ小説オーディオドラマ