元太のテンションは変わらない。
でも北斗の鋭い目線も変わりはしない。
北斗は元太の手を雑に振りほどいた。
周りのお客さんにも迷惑がかかる。
どうしてそんなに喧嘩売れるんだろう。
先輩なんだよね?、
この状況に頭が追いつかなくて北斗の言葉に
返答できない。
私の手を勢いよく引っ張った。力が強くて少し痛い。
お店の外に出ると私は腕を振りほどいた。
気まずい。どうしたらいいんだろうこの状況。
私がそう言うと北斗は黙って下を向いた。
今にも泣きそうな顔で訴える北斗を見て、私は北斗を
泣かせてしまうくらい重大なことをしてしまったのだと
やっと自覚した。
こういう時でも北斗は私のせいにはしない。















編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。