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第63話

#52 真っ直ぐな目
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2026/07/31 13:00 更新
勢いで来てしまった……
こんなの北斗にバレたらどうなるだろう。

あなた
……やばい、


身震いするくらい恐怖でしかない。

元太が予約してくれたお店はお洒落な居酒屋さん。
普通のじゃなくてイタリアンチック。

松田.
松田.
あなたちゃんお酒飲みますか?

あなた
あー、烏龍茶にしとこうかな笑


何かあってからじゃ遅い。

松田.
松田.
そうですか、!!
じゃあ俺も同じので!

元太はここのお店が行きつけらしく、おすすめの料理を
幾つか注文してくれた。
 
松田.
松田.
ほんとに俳優が本業って言われても驚かないくらい演技まじ上手いっす!!
 
あなた
そんな褒めてもなんも出ないよー?笑
 
松田.
松田.
俺もあなたちゃんに釣り合うように頑張るんで!
 
あなた
楽しみにしてるね笑


どう早く帰ろうか。
居酒屋さんの匂いが服にうつっても困る。

松田.
松田.
、今くらい北斗くんのこと考えずに俺とのことだけ考えてくださいよ
 
あなた
あ、ごめん……

松田.
松田.
悔しいっすね、俺の方が早かったらこんなあなたちゃんを困らせることもなかったのに

松田.
松田.
でも俺、今からでも遅くないって思ってます


ここまで好意を迫られることがなかったから
どうしても動揺してしまう。
でも元太の気持ちになってみると、少し寄り添ってあげてもいいんじゃないかなんて善意が働く。
 
あなた
そんなに思ってくれてるの嬉しいね、笑
ありがとうほんとに

松田.
松田.
あの、


元太はそう言うと私の両手を包み込んで言った。

松田.
松田.
北斗くんじゃなくて、俺にしませんか


この真っ直ぐな目にはうそはない。
元太は本当に私のことを心の底から好きでいてくれているらしい。

松村.
松村.
、なにしてんの


今、1番出会いたくない人に出会ってしまった。

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