第8話

バラム先生
1,402
2023/10/23 11:46 更新
2人が部屋を出た事によって2人きりになるあなたのカタカナと白髪の男。
気まづい空間になりかけている中男が口を開く。
 ︎︎
そういえば名前を聞いて無かったね。
 ︎︎
君の名前は?
(なまえ)
あなた
あなたのカタカナです。
バラム・シチロウ
あなたのカタカナちゃんね
僕の名前はバラム・シチロウ。
よろしくね
(なまえ)
あなた
はい。宜しくお願いします
あなたのカタカナがそう言って少し微笑むと少し驚いた様な顔をするバラム。
あなたのカタカナが首を微かに傾げる。
バラム・シチロウ
ああ、ごめんね
バラム・シチロウ
あなたのカタカナちゃん全然表情が動かなかったから感情が薄いのか表に出にくいのかなって思ってたから…
(なまえ)
あなた
そうなんですね
そしてまたもや沈黙が降りる。
その沈黙を破ったのは先程と同じく、バラムだった。
バラム・シチロウ
さっきの質問でさ、人間かどうかを聞いた時どうでしょうねって答えてたよね
バラム・シチロウ
あれ、どういう意味…?
しばしの沈黙。
バラムとあなたのカタカナは目を合わせて話しているにもかかわらず、あなたのカタカナのその瞳には何も写って居ない。
感情どころかバラムさえもその瞳には写っていなかった。
まるで、深淵の様である。
(なまえ)
あなた
…そのままの意味ですよ
(なまえ)
あなた
分からないんです
(なまえ)
あなた
…私にも
その答えに驚くバラム。
尚も質問を重ねようとするも、それは扉の開く音で遮られた。

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