店に入ると 、一瞬にして甘い香りに包まれた 。
五条先輩はスタスタと先に席については
すぐに定員を呼び出す 。
厨房へ帰っていく店員と会釈交じりにすれ違った 。
はあ … 。
そうですか 、とだけ呟いて俺はスマホに目をうつした 。
そのうち運ばれてきたのは 、ケーキやパフェ 。
総合して10くらいはある 。
でもこんなに食べれるか ?
五条先輩は何言ってたんだコイツって目で見てくる 。
え … 。
違うの ?
いや 、てか普通そうだろ 。
あ 、ムリだこの人 。
俺の頭の血管がぷつりと切れる音がした 。
やっぱり五条先輩は五条先輩だ 。
お店を出てぐぐっと背伸びをした五条先輩は
ぱっと振り返ってニヤリと笑った 。
そうして始まる地獄 。
足 、筋肉痛になりそう 。
そうしてなんとか学校へ着いたものの 、
時間は1時限目をとっくに過ぎている 。
自転車から降りた五条先輩は
当たり前かのように俺にカバンを持たせ 、
教室へと歩き始めた 。
もちろん俺も
五条先輩の後をついて行くしかないわけで … 。
教室の手前…廊下で鞄を返すと 、
五条先輩はお疲れとだけ言って中へ入っていった 。
その後、主に夜蛾さんに厳しく叱られたのは
言うまでもない。
そして 、昼休み 。
呼び出された俺は
なぜか背中に壁ありきの状態で
五条先輩に迫られていた 。
俺も叱られたんだ 。
そりゃあ先輩も咎められたんだろうなと安易に想像がついた 。
俺がキッと睨んでも五条先輩は変わらずの威圧で俺を見下ろしている 。
この人 、無駄に背だけは高いから 。
サングラスの下 …
その青い瞳と目が合って瞬時に危険だと悟った 。
俺の必死の抵抗は効かず 、
五条先輩は軽々と俺の手首を壁に押し当てる 。
先輩は楽しそうに口角を上げた 。
俺がビクッと体を震わせたのは 、
五条先輩の片膝が太ももの間に入って来たからだ 。












編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。