かつかつと歩き出す。
一礼をして家に入ってくる。
ルカの部屋にそのまま流れて入っていった。
カナは、カミラの兄と聞いた瞬間にそのまま二階へ駆け上がってしまった。
私は少しだけ隙間の空いたドアを、そっと覗く。
機械のような、冷たい声。
カミラの兄は、やっぱりそうだったんですね、と溢した。
わざとらしくため息を吐いて言った。
内容は妹の死を受け入れられない兄に聞こえるが、中身のない空っぽな声が、それが上辺だけの言葉であることを告げていた。
間髪入れず答える。
目を見開き、言った。
ひらり、と少し土汚れた手紙を机の上に置いた。
冷たく言った。
全く自覚がないらしく、首をかしげている
大きくため息を吐いて、カミラの兄を屋敷から追い出した。
全く知らなかったらしい。
アイリスが嘘をつくとは思えない。
一体、、、?
窓の外を見ると、追い出したカミラの兄がゆらりとこちらを向いた。
笑った口元は、不気味だった。












編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!