第10話

怖いんだ…
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2023/03/17 10:50
[ヘチャン]
俺は復帰して、練習に参加していた。
みんなより、キレもないし、上手く踊れない。冷や汗がたくさん出る。手も震える。

ヘチャン「…ッ、ハアッ、ハアッ。」

妙に体が熱いし、重い。
そんなことを考えていると

バタンッ、

意識は消えなかった。メンバーが寄ってくる。

テヨン「ヘチャナ!大丈夫?!」

ヘチャン「ヒョンッ、…頭、イタイッ、タスケテ…
目の前が…ッ、クラクラ、す…ッ、る」

ジャニー「とりあえず、ソファーに
寝かせよう。」

ジャニヒョンは俺を姫抱っこで持ち上げ
ソファーに寝かせた。

そして、マネヒョン達が熱を計ったりして、治療をしてくれた。

マネヒョン「体温計るね。ちょっと冷たいかも、」

へチャン「ん、…ハアッ、…アッ、」

ピピピピッ!

マネヒョン「39度か…、宿舎に戻らせて、寝かせよう。車を出して!」

俺はロンジュナに電話した。

ロンジュン「へチャナ、どうした、」

へチャン「ロンジュナッ、…ハアッ、宿…舎にッ、
来てッ。クルシイ。、、怖いッ、。」

呼吸が苦しい中、我慢して声を出す。
マネヒョンが止めようとするが、
大丈夫と言った。

ロンジュン「今すぐ行く!」

しかし、俺はそこで意識をなくした…

[ロンジュン]
俺は127の宿舎に来た。そして、ヘチャナの部屋に来た。扉から聞こえてくる泣き声。

へチャン「俺はッ!俺はッッ、!…」

マネヒョン達が落ち着かせてるんだろう。精神的に壊れているヘチャナ。
泣き声はとても悲しくて心を締め付けた。

俺は扉を開けた。 
目の前には、顔を真っ赤にして、涙をぼろぼろ流しているヘチャナ。

ロンジュン「ヘチャナ、」

ヘチャン「…、ロンジュナッ、」

ヘチャナはベッドから起き上がり、俺を抱きしめた。身長はヘチャナのほうが大きいのに。今のこいつは細くて、小さかった。

肩を震わせて泣く、そんな姿を俺は見たくなかった。守れなかった。

俺もヘチャナを強く抱きしめた。

ひとまず、マネヒョン達を外に出して
二人きりにした。

ロンジュン「ヘチャナ、大丈夫、」

ヘチャナの隣に座り、手をにぎる。
 
へチャン「俺、怖いッ。自分だけが
上手く…、行かない、俺だけッ…置いていかれてる…、ロンジュナッ、俺は…必要、、
なのかなッ…、ふ、…うっ、」

こんなにも悩んでいたんだ。守れなかった。無理に笑顔を作っていた。でもそれは逆に、助けてと言う心からの叫びだったんだ。


ロンジュン「お前は必要だよ。大丈夫、」

その後へチャンは疲れて寝てしまった。
すると、そこに

ガチャッ、

マーク「ヘチャナ!」

ロンジュン「しーっ!今寝てる」

マーク「はぁっ、どうして…こんなことに」

マクヒョンはまだわかんないの…

マーク「もっと、頼れよ…ッ、」


ロンジュン「…ッ!、言ってたよッ!!
こいつはずっと助けを静かにッ!
でも俺は…それに答えられなかった。
さっき、言ってたよ。ヘチャナは…」


へチャン【俺は…、いつの間にか、
みんなの期待の声が、いつしか不安と恐怖に変わっていったんだ…、、期待に答えたい…、でも俺じゃあ、できないからさッ、】


マーク「ッ…、」


ロンジュン「もうさ、ヒョン達が無理なら俺達が守るから、」

マクヒョンは何も言わず、下を向いて
帰っていった。

ごめん、と言う一言を残して…、

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