[ヘチャン]
俺は復帰して、練習に参加していた。
みんなより、キレもないし、上手く踊れない。冷や汗がたくさん出る。手も震える。
ヘチャン「…ッ、ハアッ、ハアッ。」
妙に体が熱いし、重い。
そんなことを考えていると
バタンッ、
意識は消えなかった。メンバーが寄ってくる。
テヨン「ヘチャナ!大丈夫?!」
ヘチャン「ヒョンッ、…頭、イタイッ、タスケテ…
目の前が…ッ、クラクラ、す…ッ、る」
ジャニー「とりあえず、ソファーに
寝かせよう。」
ジャニヒョンは俺を姫抱っこで持ち上げ
ソファーに寝かせた。
そして、マネヒョン達が熱を計ったりして、治療をしてくれた。
マネヒョン「体温計るね。ちょっと冷たいかも、」
へチャン「ん、…ハアッ、…アッ、」
ピピピピッ!
マネヒョン「39度か…、宿舎に戻らせて、寝かせよう。車を出して!」
俺はロンジュナに電話した。
ロンジュン「へチャナ、どうした、」
へチャン「ロンジュナッ、…ハアッ、宿…舎にッ、
来てッ。クルシイ。、、怖いッ、。」
呼吸が苦しい中、我慢して声を出す。
マネヒョンが止めようとするが、
大丈夫と言った。
ロンジュン「今すぐ行く!」
しかし、俺はそこで意識をなくした…
[ロンジュン]
俺は127の宿舎に来た。そして、ヘチャナの部屋に来た。扉から聞こえてくる泣き声。
へチャン「俺はッ!俺はッッ、!…」
マネヒョン達が落ち着かせてるんだろう。精神的に壊れているヘチャナ。
泣き声はとても悲しくて心を締め付けた。
俺は扉を開けた。
目の前には、顔を真っ赤にして、涙をぼろぼろ流しているヘチャナ。
ロンジュン「ヘチャナ、」
ヘチャン「…、ロンジュナッ、」
ヘチャナはベッドから起き上がり、俺を抱きしめた。身長はヘチャナのほうが大きいのに。今のこいつは細くて、小さかった。
肩を震わせて泣く、そんな姿を俺は見たくなかった。守れなかった。
俺もヘチャナを強く抱きしめた。
ひとまず、マネヒョン達を外に出して
二人きりにした。
ロンジュン「ヘチャナ、大丈夫、」
ヘチャナの隣に座り、手をにぎる。
へチャン「俺、怖いッ。自分だけが
上手く…、行かない、俺だけッ…置いていかれてる…、ロンジュナッ、俺は…必要、、
なのかなッ…、ふ、…うっ、」
こんなにも悩んでいたんだ。守れなかった。無理に笑顔を作っていた。でもそれは逆に、助けてと言う心からの叫びだったんだ。
ロンジュン「お前は必要だよ。大丈夫、」
その後へチャンは疲れて寝てしまった。
すると、そこに
ガチャッ、
マーク「ヘチャナ!」
ロンジュン「しーっ!今寝てる」
マーク「はぁっ、どうして…こんなことに」
マクヒョンはまだわかんないの…
マーク「もっと、頼れよ…ッ、」
ロンジュン「…ッ!、言ってたよッ!!
こいつはずっと助けを静かにッ!
でも俺は…それに答えられなかった。
さっき、言ってたよ。ヘチャナは…」
へチャン【俺は…、いつの間にか、
みんなの期待の声が、いつしか不安と恐怖に変わっていったんだ…、、期待に答えたい…、でも俺じゃあ、できないからさッ、】
マーク「ッ…、」
ロンジュン「もうさ、ヒョン達が無理なら俺達が守るから、」
マクヒョンは何も言わず、下を向いて
帰っていった。
ごめん、と言う一言を残して…、
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!