ある日、ジュニア全員が事務所に呼び出された。
『皆、静かに。
今日は集まって来てくれてありがとう。
今日君達に集まって貰った理由だが…
社長自ら説明してくださります。
皆注意深く聞くように。
それでは、社長、こちらへどうぞ。』
『チャンス?』
『おおおぉぉ!!!!』
それから、俺達はレッスン漬けの日々を過ごした。目黒くんと阿部くんのユニットに負けないように、誰にも負けないように、デビュー出来るように、必死にハードなレッスンに喰らいついた。俺達の事は誰にも止められない。この3ヶ月間に全てを賭ける。
そう思ってがむしゃらに歌って踊った。
時々目黒くんと衝突しながらも、俺達は何とか納得の行くパフォーマンスが出来るようになった。そして、遂に明日が本番だ。
俺達の全てを、ステージにぶつける。
絶対にデビューを掴み取ってみせる。
こんなに何かに夢中になれたのは初めてだった。初めて、自分は生きてるんだ。此処に居ても良いんだ。と思えた。
だからこそ、絶対に誰にも負けたくない。
やっと見えてきた光を逃したくない。
その光の先に待つものを、俺達は掴み取りたい。燃え上がるこの気持ちに嘘はない。
俺達の手で夢を掴み取るんだ。
俺達の全てを今、解き放て。
















編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。