梅雨の最中、6月12日。 「恋人の日」
しとしとと降る雨の音が心地よいリズムを刻む『ショコラ・ラパン』で、ミステリアスな兄貴分ドラの誕生日がやってきました。
普段は余裕たっぷりに4人を手玉に取るドラですが、この日ばかりはマシュたちの「お返し」に、そのマゼンタの瞳を驚きに揺らすことになります。
ドラが、180cm後半のしなやかな体躯を揺らし、カウンターの奥で首をかしげる。
外はあいにくの雨。マゼンタの瞳は、雨粒が窓を伝う様子を退屈そうに眺めていた。
マシュが、チェリーピンクの瞳を泳がせ、真っ白なウサ耳をピコピコと動かして必死に隠し事をする。
大きなリボンの下で、マシュの手は小さな小箱を握りしめて震えていた。
ドラが音もなくマシュの背後に忍び寄り、項に鼻先を寄せてルビーチョコのような甘酸っぱい吐息を吹きかけた……その時。
奥の扉から、正装したギルが、最高級のビターチョコを練り込んだ『特製ザッハトルテ』を手に現れた。
レオが、ライムグリーンの瞳を輝かせ、大量のグラスを積み上げて豪快に笑う。
ナツメが、オレンジの瞳を細めてあざとくすり寄り、ドラの首元に新しいネクタイをあてがう。
🎁 ドラへのサプライズ:『四人の感謝(と牽制)』
ドラは驚いた後、マゼンタの瞳を潤ませて優雅に笑った。
4人からの、少し不器用で、でも最高に熱い祝福。
マシュが差し出した小箱。
中には、宝石のように輝くマゼンタのジャム。
ドラはそれを受け取ると、マシュの手を引き寄せ、薬指のリングにそっと唇を寄せた。
雨音に包まれたカフェの中で、ルビー色のシャンパンが弾ける。
ドラの誕生日は、大人の色気と、5人の確かな絆が溶け合う、特別な夜になったのでした。












編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!