第42話

第42話:🐆☔雨音のルビー 〜6月12日の秘め事〜☔
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2026/02/19 12:57 更新
梅雨の最中、6月12日。 「恋人の日」

しとしとと降る雨の音が心地よいリズムを刻む『ショコラ・ラパン』で、ミステリアスな兄貴分ドラの誕生日がやってきました。

普段は余裕たっぷりに4人を手玉に取るドラですが、この日ばかりはマシュたちの「お返し」に、そのマゼンタの瞳を驚きに揺らすことになります。
ドラ
……おや。今日は随分と静かだね。
……マシュ、みんなはどこへ行ったんだい?
ドラが、180cm後半のしなやかな体躯を揺らし、カウンターの奥で首をかしげる。

外はあいにくの雨。マゼンタの瞳は、雨粒が窓を伝う様子を退屈そうに眺めていた。
マシュ
ふぇ……っ、ドラさん! み、みんなは……ちょっと買い出しに……っ!
マシュが、チェリーピンクの瞳を泳がせ、真っ白なウサ耳をピコピコと動かして必死に隠し事をする。

大きなリボンの下で、マシュの手は小さな小箱を握りしめて震えていた。
ドラ
……ふふ。マシュ、嘘が下手だね。……おいで。その震える耳、僕が優しく落ち着かせてあげようか?
ドラが音もなくマシュの背後に忍び寄り、項に鼻先を寄せてルビーチョコのような甘酸っぱい吐息を吹きかけた……その時。
ギル
……そこまでだ、ヒョウ擬き。
主役がマシュを独占していい時間ではない
奥の扉から、正装したギルが、最高級のビターチョコを練り込んだ『特製ザッハトルテ』を手に現れた。
レオ
がはは! ドラさん、誕生日おめでとう! オレたちが用意した『ルビー・シャンパン・タワー』、度肝抜かしてやるぜ!
レオが、ライムグリーンの瞳を輝かせ、大量のグラスを積み上げて豪快に笑う。
ナツメ
ドラ先輩ぃ〜! ナツからのプレゼント、受け取ってくださいっ! ドラ先輩のイメージにぴったりの、マゼンタのシルクのネクタイですぅ〜!
ナツメが、オレンジの瞳を細めてあざとくすり寄り、ドラの首元に新しいネクタイをあてがう。
🎁 ドラへのサプライズ:『四人の感謝(と牽制)』
ドラ
……ふふ、あははは! 降参だよ。
……僕としたことが、まんまと嵌められたね
ドラは驚いた後、マゼンタの瞳を潤ませて優雅に笑った。

4人からの、少し不器用で、でも最高に熱い祝福。
マシュ
ドラさん……っ。これ、ボクからのプレゼントです……っ。ドラゴンフルーツとルビーチョコをたっぷり使った、ボクにしか作れない特製のジャムです……っ!
マシュが差し出した小箱。

中には、宝石のように輝くマゼンタのジャム。

ドラはそれを受け取ると、マシュの手を引き寄せ、薬指のリングにそっと唇を寄せた。
ドラ
……ありがとう、マシュ。……そしてみんな。……今日この日は、僕の人生で一番『甘酸っぱい』記念日になったよ
雨音に包まれたカフェの中で、ルビー色のシャンパンが弾ける。

ドラの誕生日は、大人の色気と、5人の確かな絆が溶け合う、特別な夜になったのでした。

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